「アオハライド」4巻を読んだ感想です。
3巻終盤、勉強会で洸と悠里がただならぬ雰囲気だったけど・・
なになに!?
という終わりからの4巻です。
勉強会で悠里は偶然洸の亡くなった母親の事を知ります。
これが「ただならぬ」の理由でした。
双葉も洸から母親の話を聞き、「少し近づけた」と思います。
夏休み、みんなで花火大会に行くことになります。
そこで悠里は洸に告白しますがフラれてしまいます。
それを知らない双葉は気をもみます。
洸と2人、花火大会からの帰り道、中学時代に行けなかった神社の夏祭りのポスターを見かけます。
そして洸から「今度こそ行くか?」と言われて・・どうする!?
というところで終わりました。
個人的に親が死んでしまうとか、そういった系がもう泣けてしまうタイプです。
洸に感情移入してしまう4巻でした。
双葉と悠里が細かく駆け引きしつつも、友情は保っているという状態。
これ現実だったら、数重ねていくうちに仲悪くなっていくパターンじゃないかなぁと思って読んでます。
マンガの中では仲良しを保って欲しいです。
少女マンガも愛だの恋だのにプラスして、「友情」が濃いと楽しいです。
洸の為に自作ノートを作ってくる小湊とか、学生時代が懐かしくなります。
4巻では洸の闇の部分が明らかになりました。
母親の為に必死だった洸の中学時代のエピソードなんかもうね・・
第4巻 個人的ピークその1
洸の不良っぽい行動を、双葉が責める場面があります。
(そんなことしてたら)「きっと洸のお母さんも悲しいと思う」
誰もが言いそうなセリフですよね。
洸が言い返します。
「そんなことは俺だって散々思った」
「でもそんな理屈じゃ 片がつかない気持ちもあんだよ」
そうだよねーって思います。
そこは双葉が見事に食い下がり、洸の閉ざした心の扉をブチ破るわけです。
で、洸が涙するシーン。もらい泣きです。
第4巻 個人的ピークその2
洸が家族と打ち解けて、一緒にご飯を食べるシーン。
お兄ちゃんの田中先生がボロボロ泣きながら食べます。
洸が「お母さんにしてあげられなかったのに、自分だけみんなと一緒にご飯を食べたりしてもいいのかと思った」と父親に打ち明けます。
そのあとお父さんが言います。
「お前たちの母親は・・あいつはそういう心のせまい奴ではなかったなぁ」と。
そのセリフを言った後のお父さんの横顔が、小さい1コマにあるのですが、それ見ただけでなんか泣けます。
なんでだろう・・ここが「お涙ピークポイント」だったの、私だけかもしれませんねぇ。
咲坂先生がコラムの中でお話していたことです。
作中で一生懸命に恋をしている女の子を「羨ましく思ったり」、「まぶしく思ったり」しながら書いている時があるそうです。
どこかの巻で、アオハライドのお話は実体験も織り交ぜながら書いていると言っていました。
こりゃ「THE少女マンガ」だわーって思うところもあります。
しかし実際にあってもおかしくない、現実と紙一重であることが読んでいて楽しい理由なんだと思います。
漫画家さんって本当にすごいですよね・・(しみじみ)
お話も面白く書ける上に、絵が上手いって。
本当にすごい。
洸と双葉はお祭り行くのかな?
5巻も楽しみですね!