八田鮎子先生のマンガ「オオカミ少女と黒王子」第13巻です。
別冊マーガレットで2011年7月号から2016年6月号まで連載されていました。
アニメ化されて、DVDも発売されています。
2016年には、二階堂ふみさんと山﨑賢人さん主演で、実写映画化されました。
どちらもおすすめです。
八田先生の新連載、「ばいばいリバティー」は第1巻が発売中!
修学旅行2日目、健がさんちゃんに告白する現場を目撃した、望の機嫌が悪かった。
恭也は望に「さんちゃんのことが好きなのか」と尋ねる。
「だったら何?おかしい?」と答える望。
驚く恭也とエリカ。
途中、健が合流して、皆で行動を共にする。
あからさまに健に対抗心を燃やす望に、ハラハラするエリカ。
そして望はついに直接健に言う。
「悪いけど 亜由美ちゃんのこと 諦めてくんないかな」
健は驚きながらも、「気持ちをさんちゃんに伝えてこい」と望に言う。
一部始終を聞いていたさんちゃんは、「本当に自分のことが好きなのか」と望に問う。
「長いこと望を見ているから、嘘かホントかくらいわかる」と言うさんちゃん。
すると望が答えた。
「もし 亜由美ちゃんが 健くんと付き合ったら
俺! 超さみしいじゃん!」
驚愕の理由に、言葉を失う一同。
そんなこんなで、なんとなくうまくいきそうな気配のさんちゃんと健だった。
ある日エリカは、両親に頼まれて恭也を家に招くことに。
以前エリカの父親と約束したこともあり、しぶしぶだが納得する恭也。
和やかに時は過ぎ、夕食時になった。
準備のために席を外す、母親とエリカ。
2人きりになった父親が、恭也に聞く。
「エリカのこと どうして気に入ってくれたの?」
「言葉にできないけど、自分にはエリカが必要だ」と恭也は答えた。
食事の最中、酒に酔ったエリカの父親が感情的になり、恭也に火傷を負わせる事態に。
一気に酔いが覚めた父親は、恭也に謝罪する。
最後は恭也のことを認めるのだった。
エリカの誕生日がやってきた。
恭也が考えたプランで1日デートしたい、というのがエリカのリクエストだった。
最初に遊園地に行くが、機材のトラブルで開園が遅くなるというため断念する。
プランを変更しようと移動する途中、困ったお年寄りの手助けをして足止めをくらう。
あっという間にお昼になってしまい、レストランに入るも、火事に巻き込まれてしまい、昼食はコンビニのおにぎりになってしまう。
気を取り直して映画を観ようとするも、今度はエレベーターが止まってしまい閉じ込められる。
脱出した時は既に夕方。
予約してあったレストランに向かう2人は、疲れ果ててバスの中で寝てしまう。
気づいたら終点、引き返すバスもなく徒歩で帰宅することに。
散々な誕生日になってしまったが、恭也と貴重な体験ができて、こんな誕生日もアリだと思うエリカだった。
望と健のための第12巻でした。
俺!!超さみしいじゃん!!!
望が予想以上に子供っぽくて、かわいいったら。
考えてみれば、恭也と出会うまで、女の子が途切れることのなかった望です。
確かにさんちゃんと健が付き合ったら、寂しくて死んじゃうのかも。
誰かがそばにいないと耐えられないタイプなんでしょうね。
健「おまえにさみしい思いはさせねぇ・・・!!」
望「健くんっ・・・」
そんなギャグみたいな性格を真に受けて、真剣に励ます健くんが愛しすぎました。
おまえにさみしい思いはさせねぇ!
って、健くん、女子に言えばいいのにね。
番外編、健と恭也が中学生だった頃のお話がとても良かったです。
中学生の恭也がカワイイ…
ひねくれ者の恭也は中学の時、男子からボコボコにされていました。
告白の断り方も雑なため、女子からも陰湿な嫌がらせを受けていました。
それを助ける正義の味方、健くん。
いつもひとりぼっちの恭也から、健くんだけが離れなかった。
健くんがいなかったら、今の恭也はいなかっただろうと思います。
いつか病院送りになっていただろうし。
高校に入ってからも、ずっと恭也のことを気にかけてきた健くん。
本当にありがとう!という感じでした。
本編以上に良かった!