鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第7巻です。
アニメ化もされました。
鬼火童子に「人間社会に不慣れ」と言われた瑞希は、クラマのもとへ向かう。
クラマがどのような妖術で16年も人間界にいるのが探り、奈々生に認めてもらおうとする。
東京に来てみたものの、様々なトラブルに巻き込まれ途方に暮れていると、クラマが現れて助けられる。
クラマと共に撮影の打ち上げに参加したが、酒を飲まされつぶされてしまう。
倒れている瑞希を、女優の卵だという女性が介抱する。
「自分が置かれた状況は厳しくても、ここで頑張りたい」と話す女性。
女性の話を聞き、「自分もそうなりたい」と思うのだった。
巴衛と観覧車に乗る約束をした奈々生。
支度をして巴衛を部屋へ呼びに行くと、女物のかんざしを見つける。
「誰の物でもない」と言う巴衛。
遊園地に着いてからも、かんざしのことが気になる奈々生。
沢山の女子からモテモテの巴衛を見て、ついに切り出す。
「雪路っていう女の人のこと 好きだったくせに」
しかし巴衛は「そんな女しらない、人間を好いたことはない」と否定する。
巴衛が嘘をついたことに傷ついた奈々生は、ひとりで観覧車に乗り込む。
観覧車の中でほどけた髪には、巴衛の部屋で見たかんざしが付いていた。
そこに巴衛が現れて、かんざしは社の祭で買って、使わなそうだから仕舞ってあったのだと打ち明ける。
奈々生は巴衛が今を大事にしてくれるなら、それが一番の幸せだと思うのだった。
出雲行きの航空券を購入するために出掛けた奈々生は、突然「瘴気の塊」に追いかけられる。
人気のない公園へ逃げ込むと、そこには人間の男が座っていた。
瘴気の塊の正体は、神籍を剥奪された神、「神堕ち」だった。
「神議りを辞退しろ」と奈々生に迫る。
座っていた人間の男が神落ちを罵り、攻撃を受けてしまう。
奈々生は退魔結界を使い、その場を切り抜けるのだった。
公園にいた男は「霧仁」だった。
駆けつけた式神は霧仁の怪我に驚き、人間の身体だから大事に扱うよう忠告する。
「必ず元の肉体を取り戻す」
と言う霧仁。
式神が
「この世は再び 貴方様のもの
悪羅王様の 御世となりましょう」
と言うのだった。
神落ちに巴衛のことを悪く言われた奈々生は、出雲には瑞希を同行させることに。
巴衛に何かあったら平静でいられない、そう考えた上での決断だった。
出雲に行っている間、巴衛は奈々生に化けて学校へ通う。
出雲に到着した奈々生と瑞希。
早々に瑞希とはぐれてしまう。
道に迷っていると見知らぬ神に導かれ、会場へたどり着く。
見知らぬ神は、「ここに来ても、自分には何もできることがないかもしれない」と落ち込む奈々生を、「胸を張って発言してきなさい」と励ます。
会場に入ると、神議りの主宰、「大国主神」が登場する。
奈々生に「黄泉比良坂」へ行って、黄泉の穢(けが)れを祓(はら)ってきて欲しいと言う。
出雲試験の出来レースを仕組んだ張本人が、大国主神とわかった奈々生は、香夜子への謝罪を引き換え条件に、黄泉行きを了承する。
ガイドの乙比古と黄泉に向かう奈々生。
入口の巨岩門のところで、霧仁と式神に遭遇する。
岩から黄泉へ落ちそうになる霧仁を助けようと、手を伸ばす奈々生は一緒に中へ落ちてしまうのだった。
悩める瑞希のお話がありました。
変なシールを買わされたり、変な人に絡まれたり、初めて上京する無知な若者のようでした。
それを思うとクラマは凄いなと感心します。
人間界というだけで大変なのに、芸能界ですからね。
社交辞令もわかっていて、なんて世渡り上手なこと。
瑞希に「ここはお前にはまだ早い」って言うところはかっこよかったです。
人間界で生きるスペシャリスト(妖怪内で)だけのことはあります。
巴衛の「耳付き頭巾+耳あて」がカワイイ!
奈々生が以前かぶっていた時より断然似合ってます。
女の子の帽子をまっすぐに直してしまうシーンが面白かった。
巴衛は奈々生に限らず世話好きなのかな。
瑞希よりは大丈夫そうな気がしますが、巴衛も一人で人間界にいるのは危うい。
遊園地にあんなかっこいい和装男子いたら目立ちますよねぇ。
何かのコスプレかと思ってしまいそう。
巴衛は雪路のこと「知らない」と言っていました。
奈々生は実際に見たから確信があって言ったけれど、もしかしたら嘘をついたのではなく、「本当に知らない」のかもしれません。
大国主神、この方も一癖二癖ありそうな…
すごい力を秘めていそうな感じはしました。
神様の会議、楽しそうです。
霧仁は「悪羅王」なんですね。
「元の身体を取り戻す」と言っているので、体は人間、中身が悪羅王ということか。
水玉姉さんの昔話のシーンから、600年前、悪羅王は殺戮者だったこと、巴衛と悪羅王が一緒に行動していたことがわかりました。
悪羅王、霧仁とは見た目のギャップがありすぎ。
そして600年前の巴衛がステキすぎて眩しい。
返り討ちは好きだが一方的な殺戮は嫌い、という性分もかっこいい。
霧仁がすごい悪だとわかって、一緒に落ちてしまった奈々生が心配です。