「ヒロイン失格」の幸田もも子先生の新連載、「センセイ君主」7巻です。
もくじ
弘光先生を本気で追いかけると宣言した秋香。
事情を聞いた虎竹は、あゆはに「もっと自信を持て」と言う。
あゆはは、先生にもっと好きになってもらうための努力を始める。
先生が好きな本を読んだり、料理が出来るふりをしてみたり。
しかし、弘光先生には全てお見通しだった。
いよいよ本格的に行動を開始した秋香に、危機感を覚えたあゆは。
先生に秋香の気持ちを伝えてしまう。
「秋香さんは 先生のことが 好きなんです!」
弘光先生は、「そうなんだ」とあっさりした返事。
「そんな事で不安になるほど、今まで一緒にいた時間って、さまるんにとって脆いものなの?」
「なんか、ガッカリだよ」
あゆはは、先生に幻滅されてしまったと思い込むのだった。
あゆはは、実家に帰り、先生と距離を置くことに。
今すぐ謝りたい、でも怖くて自分からは行けない、悶々と過ごす日々。
数学で100点取ったら見直してもらえるかも、と勉強に励むも、結果は0点。
追試を受けることになってしまう。
一方、秋香は弘光先生の自宅を訪れる。
先生は「俺を好きって言ったって本当?」と訊く。
「本当はずっと前から好きだった」と告う秋香。
「俺、今、さまるん以外考えられないから」
弘光先生の牽制にもめげない秋香。
そんな中、あゆはは先生に謝ろうと自宅を訪れる。
するとマンションから出てくる秋香を目撃してしまう。
二人で会っていたのは今日だけか、他の日も会っていたのか、想像は膨らみ、謝ることをやめてしまう。
あゆはが教室でひとり落ちこんでいると、弘光先生が現れる。
どうして心配してくれないのか、どうして秋香と会っていたのか、こんなんでどうやって自信を持てばいいのか。
気持ちをぶつけるあゆは。
「もう、やめる?さまるんには、もっと優しいやつがお似合いかもよ」
そう言って教室を出る弘光先生を、追いかけようとするあゆは。
虎竹は「オレが何とかしてやるから」と言って、あゆはを抱きしめる。
教室でのことを思い返す弘光先生。
そこに麦ちゃんが現れる。
「あゆはちゃんのこと、不安でパンクさせちゃったんでしょ」
ズバリ言い当てる。
「言葉が足りない、思いを口にしてあげなきゃ伝わらない」、とアドバイスするのだった。
追試に向けて、虎竹に勉強を教わるあゆは。
先生の事で頭がいっぱいになり、全く身が入らない。
一方、廊下であゆはを抱きしめる虎竹を目撃していたアオちんは、虎竹に問い詰める。
「あゆの気持ち、ガン無視してでも、奪いたいっつー気持ち、お前にはねーのかよ」
「自分こそがあゆを幸せにしてやるっつーさ、ガッツはねーのかよ?」
考えた虎竹は、ついに行動を起こす。
「明日1日、オレにくんねーか?」とあゆはを誘う。
そして弘光先生のところへ行き、「奪うっすよ」と宣戦布告。
先生が来なかったら 佐丸に告白する
先生に 佐丸を幸せにする気がねーんなら
佐丸を無視してでも
全力でオレが幸せにする
そう決意するのだった。
あゆはが、弘光先生に本を借りる場面がありました。
その本の著者が「木曳野暁」でした!
やまもり三香先生の、「椿町ロンリープラネット」に出てくるキャラなのです。
こんなところに出てくるとは、嬉しかったー!
あゆはが虎竹の前で号泣するところ、「織田信成みてーになってるから」と言うのですが、あゆはの泣き顔が、まんま織田信成で笑いました。
幸田先生が描く、ヒロインの変顔はピカイチだなぁと思います。
いよいよ虎竹が動きました。
結果は見えているけど・・頑張ってほしい!