東村アキコ先生の「東京タラレバ娘」第3巻です。
「あの時、あーだったら」、「もっと、こーしてれば」
タラレバばかり言いながら、幸せ求めて右往左往!!
ドラマは毎週水曜の夜10時から。
もくじ
丸井が食中毒で入院してしまう。
小雪はお見舞いに行くのに、嫁と鉢合わせになった時の保険として、倫子と香についてきて欲しいと頼む。
一方、倫子のところに仕事の話が。
以前外されたドラマ、3話目以降の脚本を書いてほしい、というものだった。
若い女の脚本家が入院してしまったのだ。
しぶしぶ引き受けたものの、「偽装結婚モノ」を書いたことが無い倫子は、苦戦を強いられる。
そうこうしているうちに、小雪との約束の時間に。
丸井が入院する病院で小雪と香を待っていると、KEYが現れる。
「脚本の打ち合わせをするために来た」と言う。
小雪と香も合流し、KEYも一緒に丸井の病室へ。
小雪を病室に残し、倫子とKEYは屋上で打ち合わせをすることに。
自分にもプロの意地がある、絶対に面白い脚本にする、「このピンチを、チャンスに変えてみせる」と意気込む倫子。
すると、KEYが言う。
「あんたらの歳だと、チャンスが ピンチなんだよ。ピンチがチャンスなのは 若いうちだけ」
「今回のドラマがコケたら、あんたが戦犯ってことにされる」
もう馬鹿にしないでほしい、大人をからかって傷つけて楽しいのか、と聞く倫子。
「傷つけよ、それで 死ぬわけでもなし」
と、KEYは言うのだった。
私たちはいつも 何年も何年も
楽しいことを探して ワクワクすることを探して
生きてきた
その先に何が待ってるかなんて 何も考えず
カタカタと登る そのレールの上で
期待ばかりふくらませて
自分で自分の理想を、アゲてアゲて、恋も仕事も、期待度をアゲまくって、
あとは きっと 落ちるだけ
仕事を取られた若い女の脚本家の、ピンチヒッターで仕事を引き受けたはいいが、全く書けない倫子。
参考作品を借りる為にレンタルショップに行く。
借りたいDVDがレンタル中でがっかりしていると、
「それ、俺が借りちゃってます」
と、倫子の前に男が。
「良かったら一緒に観ませんか?」と誘われるままについて行ってしまう。
男は映画BARを経営していた。
意気投合し、つい、仕事のことを忘れてしまう。
一方、香が小雪の店で飲んでいると、退院した丸井が現れる。
丸井の妻のフェイスブックから、妻は妊娠中で里帰りしていることが判明していた。
小雪は丸井を店の外に連れ出す。
「こういうの、もうやめた方がいいですよね」、と小雪。
丸井は、「ずっと前から嫁とは上手くいっていない」、「子供がいると言ったら、小雪は付き合ってくれないと思ったから、言わなかった」、と言い訳する。
「あなたを 傷つけてでも、僕が あなたと 一緒にいたいと思っちゃったから」
丸井の言葉を聞いた小雪は、丸井にキスをして、「バカ、嘘つき、大嫌い」と言うのだった。
仕事のことを思い出し、急いで職場に戻る倫子。
事務所には、脚本の進捗状況を心配した早坂とKEYの姿が。
酔った倫子を見たKEYは、パソコンの中にあった、マミが書いた脚本を出す。
「大丈夫、これから書く」と言う倫子。
KEYは、「あんたが書いたやつより、面白いんだよ」と言うのだった。
時代は移り変わる
それは 私たちが考えるより早く
目まぐるしく
容赦なく 残酷に
倫子は、「もう脚本家をやめよう、あの人と恋をする、逃げてやる、その先に何があるのかなんて、今は考えられない」、そう思うのだった。
この千載一遇のチャンスを逃すわけにはいかん!!
早坂に呼び出された時の勝負服を着て、倫子は例の映画BARを訪れる。
自分が脚本家だと明かすと、奥田は大喜び。
ますます意気投合した二人は、焼肉を食べに出掛ける。
奥田は自分の事について話を始める。
倫子が独身か尋ねると、「独身ですよ!結婚します?」と答える奥田。
第4出動。
今回は、「いつやったらいいか」について討論。
3人で話し合うも、結論が出ない。
香が言う。
「1回だけやる!そんで、そのあとやらせない!」
倫子の脳裏に、KEYとのアレが思い浮かぶ。
そんな中、奥田から「明日のお昼会えませんか?」と誘いが。
浮かれて店を後にする倫子。
気付くと路上で倒れており、KEYに助けられる。
「仕事をやってないのか」と尋ねるKEYに、「結婚したい人ができた、その人も自分が好きだ」と見栄を切る。
倫子は奥田と昼間のデートを楽しむ。
「好きです。僕にチャンス貰えませんか」と告白される。
「はい、私なんかでよかったら、よろしくお願いします」と答える倫子。
うれしい たのしい
私 この人のこと 大好き
奥田が作った料理を食べ、ビールを飲んで、映画を観て、あっという間に日が暮れる。
いいよね? もう好きだもん
1回だけ
とりあえず 1回だけ
やってみても いいよね
倫子は、「絶対に幸せになれる」、そう思うのだった。
本編も安定の面白さなのですが、番外編「タラレBar」が最高です。
全国の読者のお悩みを、東村先生がマンガで解決しています。
かなりガチな相談で、先生の答えもグサグサ刺さります。
必読です!
倫子、奥田と上手くいくのでしょうか。
奥田には何か裏がありそうな予感。