東村アキコ先生の「東京タラレバ娘」第4巻です。
「あの時、あーだったら」、「もっと、こーしてれば」
タラレバばかり言いながら、幸せ求めて右往左往!!
ドラマは毎週水曜の夜10時から。
もくじ
小雪の店に集まる倫子たち。
倫子は、奥田に「髪型を変えろ」と言われていることを、香と小雪に相談していた。
そこにKEYが現れる。
「良かったな、いい逃げ道見つかって」と倫子に突っかかる。
「結婚したこともないくせに、偉そうなことを言うな」、と言い返すと、
「したことあるよ、結婚」、KEYが答える。
マミは倫子にチャンスを貰えたとお礼を言う。
「仕事を辞めて結婚しようと思っている」とマミにまで見栄を張る倫子。
それを聞いたマミは、事務所を自分に貸してほしいと言い出す。
倫子は、何もかも、若い子の柔軟性には、かなわない、と思うのだった。
奥田の店を訪れた倫子。
「美容室行くヒマなかった?」と髪型を変えてないことを指摘される。
倫子は、奥田が映画の話ばかりすることが気になり出していた。
「ずっと映画の話をするのがキツイ」、と香と小雪に相談するも、「それくらい我慢しろ」と言われてしまう。
懲りずに、会うたびしつこく髪型を変えろと言う奥田。
自分が好きな映画は、奥田は観ないと言う。
奥田が好きな映画は、自分は好きではない。
倫子は、次第に耐えられなくなってくるのだった。
話してて、噛み合わなくてしんどいのは、どうしても妥協できない、そう思った倫子は奥田に尋ねる。
「奥田さんは、もし私が映画好きじゃなくっても、付き合おうって言ってくれてました?」
「部屋にホームシアターを作って、毎晩1本2人で映画を観る、それが俺の夢なんだ」
と答える奥田。
男と女は価値観が違う、そんなことはわかっているけど、耐えられない、倫子はそう思うのだった。
世の中の女は 2種類に分けられる
妥協できる女と 妥協できない女
自分は「妥協できない女」。
東京タワーに上って自分を見つめなおす倫子。
奥田と別れようと思っていることを、香と小雪に打ち明ける。
そしてついに、奥田を呼び出し、別れ話をする。
「俺じゃダメだった?お互いこの歳まで一人だから、相手に合わせるのも 簡単じゃないよね」
と言う奥田。
「なんか疲れちゃうの。いい歳して、そこを乗り越えられない、私がダメなの」
と答える倫子。
奥田は最後に、倫子といて楽しかった、疲れさせてごめん、と言うのだった。
マミは早坂とKEYを誘って、サプライズの婚約祝いをすることに。
倫子が暗い気持ちで事務所に戻ると、クラッカーで出迎えられる。
KEYから「負け犬」と書かれた湯飲みをプレゼントされる。
シャンパンをあけようとはしゃぐマミ。
倫子は「別れちゃった、ごめん」と謝るのだった。
落ち込む倫子をマミが励ます。
KEYは自分の事務所で、脚本家の決まっていない仕事を探し、倫子へ話を持ってくる。
「やれ、このドラマの脚本を、アンタが書け」、と言う。
なんでアタシがこんなショボい仕事を…と言いながら、北伊豆へ。
現地で出迎えたのは、シルバー人材センターかと目を疑う年齢層のスタッフ。
「若い女の子」とちやほやされ、まんざらでもない倫子。
彼らがドラマにかける思いを知り、自分は全然負けている、と思い知る。
こういう 小さな企画を
バカにして 見下して
大事なこと 忘れてた 大バカだ
目が覚めた倫子は、本気で仕事に取り組む。
ドラマを撮影していると、エキストラの中にKEYの姿が。
「結婚潰れて、仕事に逃げた、みじめな女の顔を見に来た」と言う。
香と小雪も来ていた。
倫子の様子を見て、「元気になったみたい」と安心する二人。
KEYは香と小雪に言う。
「不倫もセカンドもやめて、仕事に逃げればいい、独身でフリーでいい男なんて、あんたらとは付き合ってくんないよ」
仕事が終わり、乾杯する一同。
倫子は、仕事の後に飲む酒がうまいことを思い出す。
今日は「タラレバ」が出てこない、願わくはずっと出てこないで、と思うのだった。
仕事がノッてくると 恋も上手くいくって
何かの雑誌に 書いてあった
復活した倫子。
第4出動。
KEYは倫子を好きなのではないか、と香が言う。
そうでなければ、貴重なオフを使って、わざわざ伊豆まで来ないだろうと。
倫子はKEYのことをどう思っているのか、と聞く。
好きとは断言できないけど、仕事で見返してやりたいと思っている、と答える倫子。
香と小雪は無理矢理KEYに連絡を取り、倫子と2人で食事に行くようセッティングする。
今更、顔を突き合わせてごはんなんて…
と思いながら店に行く。
倫子の顔をみるなりKEYが言う。
「何、コレ」
「この飲みはナニって訊いてんの」
「クソ忙しいオレをわざわざ呼び出して、一体何の話があるんだよ」
相変わらずの物言いに対して、倫子が答える。
「私はただ、あなたとゆっくり話をしてみたかっただけ」
「帰る」と言って席を立つ倫子。
KEYは倫子を引き止めて言う。
「一体何の為に歳とってるんだ、あんたらは。あんたらを見てるとイライラする」
「そんな女とは恋愛できない。オレは、あんたと恋愛できない」
帰り道、「あんな冷徹野郎に愛されるために、自分を変えようなんて私は思わない」倫子はそう言いながら涙を流すのだった。
奥田さんとの別れのシーンと、最後に倫子が涙するシーン。
なかなか切なかったです。
3巻までは無かった感じだなー。
奥田さんレベルで映画が好きな女子だったら、きっと上手くいくんでしょうね。
もしくは、好きな男の好きなものは、私も全部好き!ってなれる人。
KEYのキツイ物言い、言葉の裏には何があるのかな…別に何もない!?