入園、入学準備もいよいよ本格的に開始する時期となってきました。
今回ご紹介するのは、ひもで開閉しない歯ブラシも入るマチ付きのコップ袋です。
ひもで開け閉めする巾着タイプのコップ袋は園児が扱いにくいため、幼稚園ではボタンやスナップで留めるタイプが指定されています。
ペラペラの巾着コップ袋なら、100円ショップでも売っていますので買った方が早いです。せっかく作るので、機能性と見た目の良さを少しだけ追及し、市販では見かけない形のコップ袋を作ってみました。
もくじ
コップ袋に適したサイズは?
幼稚園に持っていくコップというと、だいたいこのようなプラスチック製のコップが多いと思うのですが、サイズは約7cm×10cm×7.5cmくらいです。
そして、子供歯ブラシの長さがおよそ15cmくらいあり、下の写真のように入れると高さが12cmほどになります。
今回は2種類、13cm×13cm×マチ8cm、15cm×15cm×マチ8cmのコップ袋を作りました。小さい方は歯ブラシを入れてピッタリのサイズ、もう一回り大きい方がゆったりして良いという方は、大きい方の型紙を使用してください。
スポンサーリンク歯ブラシも入るコップ袋の作り方
コップ袋として市販されているものに多い「巾着タイプ」は、手作りする場合ひもを通す部分を作る必要があります。通し口をコの字に縫ったりするアレです。結構面倒臭いその作業が今回はありません。
これから作るコップ袋は、幼稚園の指定の通り袋の口をボタンやホック、マジックテープ留めするタイプです。引っ掛け用のひもの長さが短いため、フックに吊るすと床についてしまうかも?という心配も不要。
何といっても子供がもたつくことなくサッと開け閉めできるのが良いと思います(もたもたするのも2~3歳のうちだと思いますが)。
手順1 生地を裁断する
型紙をご利用の場合は、大サイズ・小サイズ共に「A」と「B」をつなぎ合わせて使用してください。
マチ付きコップ袋の型紙
底の部分は生地を半分に折って輪にした状態で裁断します。輪にしたラインで2枚に切り離します。
縫いしろとマチの位置に印をしておくと後の作業が楽です。
キルティングで作るコップ袋(ジャストサイズ)の作り方はこちら。
手順2 周囲をコの字に縫う
生地を中表に重ねます。
周囲を待ち針で留めたら、コの字に縫います(黄色破線部分)。
手順3 ジグザグミシンをかける
切りっぱなしの生地の端がボソボソしないよう、外周にジグザグミシンをかけます。(ロックミシンをお持ちの方はロックをかけてください)
袋の口の部分にミシンをかける時に、写真のように両端を倒して縫います。
手順4 コップ袋の口を縫う
袋の口を折って待ち針で留めます。
生地の端から2~3ミリのところを1本、更に5~6ミリ内側を1本、ぐるっと1周縫います(黄色破線部分)。
スポンサーリンク手順5 コップ袋にマチをつける
袋の角をつぶして8センチのマチを作ります。
そのまま先端を側面に倒して手縫いで留めます。マチの部分は縫いません。
通常のマチのつけ方と違うこの方法、「折りマチ・隠しマチ」と呼ばれています。袋を畳むとぺったんこになります。折りマチは袋に入れる物の厚さに応じて開くところがポイントです。
裏地を付けず薄手の生地で袋を作る時は、この方法が簡単でおすすめです。※生地が厚いとモコモコし過ぎて折りマチには向きません。
もう片方も同じようにマチをつくったら、袋を返して表を出します。
手順6 袋の端をつまんで縫う
袋の四隅になる部分をつまんで縫います。
端から3ミリくらいのところを6~7センチほど縫います。
次に、袋を裏返します。
袋の端中央部分(黄色破線部分)をつまんで6~7センチほど縫います。
この作業をすることで、コップ袋の口が紙袋っぽく開くようになります。折り癖をつけるようなイメージです。
袋の底の方までつまんで縫ってしまうと、より箱らしい形に仕上がります。
手順7 ひもやスナップを付ける
表に返したらひもを縫い付けます。縫い付け部分を名前タグなどで隠しても良いと思います。
袋の開閉部にはマジックテープやスナップボタンをお好みで付けてください。
13cmの小サイズにはマジックテープを付けました。紐は間に挟み込むようにして付け根が見えないようにしました。
15cmの大サイズの方にはプラスチックスナップを付けました。ひもは先端のボソボソ部分が出ないよう、折り返して縫い付けました。
打ち具の要らないスナップボタンが便利です。指でパチンと押し込むだけで付きます。
打ち具を使うプラスナップは失敗して何個も無駄にしてしまうことがあり、最近ではこのタイプがお気に入りです。
少し厚みが出てしまうので、気になる方は打ち具使用タイプをおすすめします。
まとめ
巾着タイプのコップ袋を作る時は、ひもを通す部分の作業が面倒なのですが、今回ご紹介したコップ袋はそれがない分とても楽です。
また、折りマチ(隠しマチ)でマチを作る方法も簡単で、薄手の袋を作る時にはオススメの手法です。
このデザインならお友達とかぶってしまうことも少ないのではないでしょうか。わりとすぐに出来上がるのもポイントです。洗い替えに2~3枚作っておくと良いですよ。