入園・入学前の一仕事に「名前つけ」があります。名札を縫い付けなくてはならないものや、算数セットのように細かいものまで、その種類は様々です。
名前つけ作業の中で、ちょっとした悩みだったのが「靴下の名前つけ」です。白をはじめとする淡い色ならば、ネームスタンプをポンポン押すだけで解決なのですが、問題は黒や紺など濃い色の靴下。
フロッキーやフリーカットできるネームテープ、白インクのスタンプ、漂白剤、白のネームペン…色々試してみても「これだ!」というものにはなかなか巡り合えなかったのですが、試しにあるアイテムを使用してみたらなかなか良いものが見つかりました。
今日は、黒や紺など濃い色の靴下の名前つけにおすすめなアイテムや方法などを紹介したいと思います。
もくじ
名前つけの方法にはどんなものがある?
「名前なんてペンで書けばいいのよ」という私の母親世代の頃とは違い、今では名前付け関連商品が数多く販売されています。
「名前つけ」と言えば、次のようなものが代表的ではないでしょうか。
- 油性ペン
- 紙やフィルムタイプの名前シール
- アイロン接着シール
- 名前スタンプ
様々なメーカーが名前つけグッズを出しているので、どれを購入してよいのか迷ってしまう方も多いと思います。特にシールタイプの製品は、耐久性の差から当たり外れもあるようなので、商品レビューなどを読んでよく見極める必要があります。
名前シールのおすすめ
上記の中で「布」に名前を付けるのには使えないものがひとつ。「紙やフィルムタイプの名前シール」です。このシール、布以外の名前つけには最高に重宝するのでリピート買いしています。
ちなみに我が家はこちらを使用。ガシガシ洗っても全く剥がれません。
名前スタンプのおすすめ
シールを貼ることができない服や靴下などの布製品、オムツの名前つけに役立つのは「名前スタンプ」です。ポンポン押すだけなので本当に楽チン。入園・入学前に一通りセットで揃えておくのがおすすめです。
現在はこちらを使用しています。
実は「ねいみ~」の前に違うスタンプセットを使用していたことがあります。スタンプを押す時の力加減って結構難しくて、ギュッと強く押し過ぎると文字が潰れてしまうのです。ねいみーの方が、若干フォントが細い為か綺麗に押すことができます。
プラスチックなどのツルツルした面にも押しやすい「すべらないゴム印」が付いているのもポイントです。
スポンサーリンク黒や紺など濃い色の布に名前つけ
名前シールと名前スタンプがあれば、大抵の物には「名前つけ」ができます。ただ、どうしようか悩んでしまうのが「黒や紺、濃い色の布への名前つけ」です。
これまで試してきたアイテムと、現在一押しの方法について紹介していきたいと思います。
ネームスタンプの白インク
名前スタンプのセットを購入した時に、白いインクがセットで入っていました。「バーサクラフト」という製品です。ひとつ200円程で購入できます。
布製品に使用できるので、黒や紺の靴下にはこれを使用して名前つけをしていました。
手軽で良いのですが、スタンプしても名前が薄いのです。そして1~2回洗濯するだけで見えるかどうかというレベルまで更に薄くなります。「薄くなったら押す」を繰り返していましたが、いい加減面倒臭くなってきます。
お手軽・簡単という意味では断トツだと思います。
布用の白ネームペン
布に書くことができる白インクのネームペンが100円ショップで販売されています。呉竹という筆ペンで有名なメーカーの製品です。
パッケージには「くっきり書ける」と記載されていますが…書けません!薄いです。白インクのスタンプを押した時より薄い。そして「細字」のはずなのに細く書けない!
ハンカチのように薄い生地にはわりと書きやすいです。靴下のようにそれなりに厚みがあって伸縮性があるものには、とにかく書きにくい。書いた写真を載せようにも、あまりに下手過ぎて載せられません…
黒い紙にはくっきり細字で書くことができました。修正液のような感じ?です。
布をしっかり押さえて、丁寧にゆっくり書けば良いらしいのですが、個人的に、サッと書けないならスタンプの方がマシだと思いました。
アイロンシール・フロッキー
アイロンで接着する名前シールの中でも有名な「フロッキー」。仕上がりがとても綺麗でカワイイです。
入園準備の時は張り切って作業したことを覚えています。綺麗にできるので楽しい!
ところが、うまくアイロンで接着できていないと、洗濯するうちに剥がれてきてしまうのです。部分的に剥がれてくるのがこれまた厄介。そこだけ修正するわけにもいかないので放置することになります。シールのメーカーによっても接着強度が違うようです。
全て剥がれてしまったとして、その1足のためにアイロンを引っ張り出すのがかなり面倒臭い(人によりますが)。
また、コスパの面でもあまり良いとは言えないかもしれません。
アイロンラバーシール
フロッキーと同時に使用していたアイロンシールがこちら。アイロンで接着するというやり方はフロッキーと同じですが、こちらはラバ―シールと呼ばれるゴムのような素材のシールです。
子供に好きな絵柄を選ばせて注文したので、持ち物に付けた時は大喜びでした。仕上がりはとても可愛いです!
ラバーという性質からか、靴下など伸縮する衣類に付ける場合はフロッキーよりこちらの方が耐久性は上だと感じました。アイロンシールの中ではかなりおすすめです。
ただし、この手の類のアイロンシールはアイロンの温度調節が難しいです。高すぎると表面が溶けてしまうし、低すぎると接着が甘く洗濯ですぐ取れてしまいます。最初の頃は何枚無駄にしたことか…何回もやっているとアイロンの性質がわかってくるので、失敗も少なくなると思います。
コスパの面でもフロッキー同様あまり良いとは言えません。小さくカット済の無地ラバーシールが格安で販売されたら(Tシャツにプリントする用途の無地ラバーシールは割高なので)、接着後にスタンプできて便利なのになぁと思うのですが・・100円ショップで販売されることを願っています。
塩素系漂白剤
布に付着すると色落ちするという性質を利用して、塩素系漂白剤で名前つけをすることができます。
一度色落ちすれば何度洗濯しても名前が消えることはないという点では最強ではないでしょうか。
先の細い竹串の先端に、ちょっとずつ漂白剤をつけながら書くのですが、全然上手く書けず。名前を一つ書くのにも結構時間がかかってしまうので、それもちょっと面倒臭い…。漂白剤をインク代わりにしてスタンプしようと試みましたが、にじんでしまってダメでした。
スポンサーリンク無地のネームテープ
100円ショップで購入できる「ネームテープ」という商品があります。小さく切ってアイロンで接着します。伸縮するタイプもあり靴下にも最適です。無地なので、ペンで名前を書いても良いし、名前スタンプを押してもOK。既にカット済でディズニーなどのキャラクターが入ったものもよく見かけます。
ただ、伸縮するタイプは結構厚みがあります。足の裏に付けるとボコボコして嫌がる子もいると思います。
お下がりの服に名前をつけるのには重宝するらしく、名前が書いてある箇所に貼って、上から名前を書くという使い方もできます。
このネームテープ(特にカット済のキャラクターもの)、前述のオーダータイプのアイロンシールより耐久性は低く、洗濯するうちに端から剥がれてきます。角を丸くすると剥がれにくくなるらしいのですが…切ってアイロンするなんて結構な手間です。
刺繍する
お裁縫が好きな方なら、これがいちばん見た目も良く耐久性もあって良いのではないかと思います。一度刺繍すれば洗濯しても取れることは滅多にないはず。
私は勿論やったことありません。全手法の中で、これが最も面倒臭いと思っています(カタカナだったら簡単かな!?)。
布用の塗料
今回一押しなのがこちら。Tシャツや布バッグなどに絵を描くことができる布用の塗料です。
今使っているのは「布えのぐ」の白色。ターナー色彩という会社の製品です。200~300円で購入できます。
見た目は普通の絵の具と変わりありません。絵の具に対して10~20%の水で溶いて使うのが本来の使用方法ですが、靴下の名前つけには薄めずに使っています(少し乾いてしまった時に1~2滴水を垂らします)。
この布絵の具で名前を書くのではなく、スタンプを利用して名前をつけます。やり方は簡単。
まず、絵の具をラップの上に出します。小皿などの容器でも良いと思います。ラップは捨てれば良いので後片付けが楽です。
ラップを半分に折って絵の具を伸ばしたら、ラップを開きます。筆もヘラも要りません。
後は、名前のゴム印に絵の具を付けて、靴下に押すだけです!ギュッと強く押した方が良いです。
5回洗濯した後の靴下がこちら。※名前は加工してあります。本当はもっと文字数多いです。
思っていた以上に名前がくっきり残っています。
何十回も洗濯したらどうなるかまだわかりませんが、仕上がりや耐久性、手間など総合的に判断して、布絵の具スタンプはなかなか使える気がします。
スタンプする時に、絵の具が付きすぎると文字が潰れてしまうので注意が必要です。文字が大きいスタンプの方が綺麗に押すことができるかもしれません。
また、文字が潰れないように軽く押したものは、1回の洗濯でかなり薄くなってしまいました。力加減が難しいのが「布絵の具」のマイナスポイントです。
乾燥後に上からアイロンすると色が定着するそうです(本来の正しい使い方)。次回まとめて作業する時はアイロンしてみようかと思います。
ほんのちょっとチューブから出すだけで、何着分かスタンプできますのでコスパは最強です。
今回紹介した布絵の具以外にも製品があります。
※追記
ぺべオ セタカラーのホワイト色を試してみました。布絵の具より発色が良く、上からアイロンを当てたこともあり、持ちもなかなかです。
中身は絵の具のような液状です。チューブではないため、割りばしを浸しラップに延ばして使いました。45mlで648円ですが、この量だといつになったら無くなるか・・くらいコスパ良し。
布塗料もアイロンをした方が持ちが良いとわかりました。アイロンなしでもそこそこ持ちますが、まとめて名前つけをする時はアイロンしようかな・・と思います。
まとめ
名前つけを簡単にするなら「シールとスタンプ」どちらも常備しておくと便利です。どのお店も納期が数日かかりますので、余裕を持って注文してください。
ちょっとコストはかさみますが、アイロンが苦でなければオーダータイプのアイロン接着シールがおすすめです。仕上がりが綺麗でカワイイので、色々なものに付けたくなります。手書きやスタンプのように薄く見えなくなることもありません。
今後、紺や黒など濃い色の布に名前を付ける為の画期的な製品が出てくるような気がしますが、「布用の塗料」意外に使えるので試してみてはいかがでしょうか。