移動ポケットの作り方【型紙あり】サッと取り出せるフタ無し簡単2タイプ

移動ポケットの作り方【型紙あり】サッと取り出せるフタ無し簡単2タイプ

子供たちが毎日服のポケットに入れる「ハンカチティッシュ」。幼稚園の頃はポケットが2つ付いた園指定のズボンを履いていたため、そこに小さめのハンカチとポケットティッシュを入れていました。

ところが、小学生になって私服で通学するようになると問題発生。ポケットのない服にハンカチとティッシュを入れることが出来ないのです。

ポケットって子供服ならだいたい付いているだろうと安易に考えていたのですが、最近の子供服はポケットが無い確率が高い!付いていたとしても、浅くてとてもハンカチなんて入らない大きさだったり、ただの飾りポケットだったなんてことも。

みんなどうしているのか尋ねたところ、「移動ポケット」なるものを使用しているとのこと。そこで急遽作ることにしました。

今回はサッと取り出すことができるフタ無しタイプをマチ有り・マチ無しの2種類ご紹介したいと思います。思い立ったら家にあるハギレで作れる超簡単バージョンです。

移動ポケットって?

移動ポケット」という言葉を聞いたことがない方もいらっしゃると思います。私がそのうちのひとりで、ポケットにハンカチとティッシュが入らない問題に直面するまで知りませんでした。

リボンやレースがついたお洒落なもの、フタの形が凝ったものなど、様々な移動ポケットを店頭や通販で購入することが可能です。

 

お値段は安いもので500円くらい。1,000円前後が相場のようです。中には2,000円近くするものもあります。

女の子用の移動ポケットは凝ったデザインが多くてカワイイ!凝ったものにしたいなら買っても良いかな…と思うのですが、シンプルな移動ポケットなら断然手作りが安上がりです。しかも簡単に出来ます。

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移動ポケットの作り方

今回ご紹介する移動ポケットは、マチ無しマチ有りの2種類です。同じ型紙を使って作ります。

出来上がりサイズ:縦13cm×横14cmくらい

マチ無しならば最速で作ることができます。お子さんがタオルハンカチを入れる場合はマチがあった方が良いかもしれません。

印刷の際は倍率を100%に指定してください。

手順1 生地を裁断する

移動ポケットの型紙は4ページあります。A①と②、B①と②をそれぞれつないで使います。

クリップを留める「ひも」の分4cm×16cmも裁断してください。(綿テープ等を使う場合はひもが不要です)

生地Ⓐはポケットの2段目(深い方)と裏地に、生地Ⓑはポケットの1段目(浅い方)と裏側になります。

マチ無し移動ポケット

縫い代、山折り、谷折りなどの線を生地に引いてしまうと後の作業が楽にできます。

型紙A

型紙A

型紙B

型紙B

型紙(ひも)

型紙(ひも)

手順2 クリップを取り付ける「ひも」を作る

ひもの生地の裏側を上にして、下の図のように中心線②に向かって内側にたたみ(谷折り)、アイロンをかけて癖付けします。

移動ポケットのひも

移動ポケットのひも

さらに中心線②で谷折りしてアイロンで癖付けしたら、端を直線縫いします(黄色の破線部分)。

移動ポケットのひも

手順3 生地を折りたたむ

生地Ⓑの表側を上にして、型紙でつけた印に合わせて折りたたみます。

アイロンで癖付けしておきます。

生地を折りたたむ

折りたたんだところ

折りたたんだところ

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手順4 ひもを縫い付ける

左端から1.5~2cmくらいにひもを置きます。

中心を1箇所、そこから3.5cmくらいを2箇所、両端から0.5cmくらいを2箇所、合計5箇所(黄色の破線部分)縫います。

ひもを付ける

手順5 2枚の生地を縫い合わせる

生地Ⓐを生地Ⓑと同じように畳み、アイロンで癖付けします。

生地Ⓑを折りたたんだところ

生地Ⓑを折りたたんだところ

折りたたんだ生地Ⓐの上に生地Ⓑを裏返して重ね合わせます。中表の状態になります。

返し口を10センチほど開けて縫います(黄色の破線部分)。

2枚の生地を縫い合わせ

手順6 表に返して口を閉じる

返し口からポケットを表にひっくり返します。

黄色の破線を縫って返し口を閉じます。開けておいた部分だけまつり縫いで閉じても良いと思います。私は生地の補強も兼ねて、端からザーッとミシンをかけてしまいました。

返し口を閉じる

マチ無しの移動ポケットは、ここでクリップを付けたら完成です。

手順7 ポケットにマチをつける

移動ポケットにマチを作ります。

生地が黒いのでわかりにくくて申し訳ないのですが、2段目の深い方のポケットから底の角部分を出します。

マチを作る

三角形につまんだら1.5センチ縫ってマチを作ります。

移動ポケットのマチ

マチを作る作業はこれだけです。

マチ無し移動ポケットに、子供用のミニタオルハンカチ(15cm×15cm)とポケットティッシュを入れるとこんな感じです。

マチ無し移動ポケット

少し大きめ20cm×20cmのタオルハンカチ、大人用のポケットティッシュも入れることができます。

マチ無し移動ポケット

大きいサイズを入れる時は、マチ付きの方が出し入れしやすいです。

マチ付き移動ポケット

フタがないのでサッと出し入れできます。ティッシュ入れも付けないので作るのも簡単。

移動ポケット完成

男子用なのでシンプルです

まとめ

フタがない移動ポケットのメリットは、ハンカチやティッシュがすぐに取り出せるところです。濡れた手でフタを開けるという手間が省けます。

女の子は移動ポケットにハンカチ・ティッシュ以外の小物を入れたりするらしいので、その場合はフタがあった方が良いかもしれません。走って落ちてしまう可能性があるので。

大きさを変えて、大人用バッグの内ポケットにしても良いなと思いました。私が好きなロンシャンのプリアージュトートの内ポケットは、小さすぎてスマホが入らないのです。スマホ用移動ポケットを作ったら使えそうです。