入園・入学準備品の必須アイテム「巾着袋」。給食袋や体操着袋、シューズ袋やお着替え袋、サイズ違いで何枚も必要になることがあります。
先日、学校説明会で注文しておいた用品が届いたのですが、その中に含まれていた給食袋を見てがっかり。なぜ注文してしまったのか後悔するくらいの巾着袋でした。100円ショップで購入するものと変わらないレベル…。
巾着袋は簡単に作ることができるので、手作りした方が良いと実感しました。
今日ご紹介するのは、幼稚園や小学校で指定される標準的なサイズの巾着袋です。縦横の長さを変えれば様々な袋を作ることができます。
もくじ
買って後悔!学校指定の給食袋
先日購入した学校指定の給食袋がこちら。ペラッペラ生地の白い巾着袋です。名前を書く欄が印刷されています。
裏側を返すとこの通り。生地の端は切りっぱなしで処理されていません。
サイズ28.5cm×21cmのこの給食袋、1枚いくらするのかというと・・
なんと、330円。
これを2枚も買ってしまいました…後悔しかないです。
見本をしっかり確認してから注文すれば良かったと反省しています。
ちなみに、体操着袋も2枚購入。こちらはよくあるポリエステル素材の袋です。1つ310円。給食袋より若干マシな質ですが、これも作った方が良かったと感じました。
給食袋に最適なサイズについて
学校説明会では「給食袋は机の横のフックに掛ける、机の高さは約45cmなのでそれを考慮して用意するように」と説明を受けました。
学校の用品販売で購入した給食袋は28.5cm×21cm、片絞りタイプの巾着です。これ、吊るしてみるとギリギリ45センチくらいなのです。
給食袋には、ふきんやコップ、歯ブラシ、マスク、カトラリーセットを入れます。コップはマチがあった方が入れやすいので、全部入って尚且つ机の横に掛けても床に擦らない大きさで作りました。
スポンサーリンク簡単!巾着袋の作り方
今回はサイズとデザイン違いで3種類の巾着袋を作りました。
- 給食袋 (約)縦24cm×横15cm×マチ6cm 切り替え有り・無し2タイプ
- お着替え袋 (約)縦40cm×横30cm×マチ8cm
お着替え袋は「折りマチ(隠しマチ)」と呼ばれる作り方でマチをつけています。給食袋は片絞り、お着替え袋は両絞りの巾着袋です。
巾着袋(給食袋サイズ・切り替え無し)の作り方
型紙を使用する場合、AとBを縦につなげます。生地は左側を輪にして裁断します。
給食袋(切り替え無し)型紙(PDFファイル)
手順1 生地の周囲にジグザグミシンをかける
輪にして裁断した生地を広げます。
両端と底になる部分(赤色点線部分)にジグザグミシンをかけます。(ロックミシンをお持ちの方はそちらで)
手順2 袋の口にアイロンをかける
生地を中表に合わせ半分に折ります。
袋の口から1cmのライン、更に2.5cmのラインで折ってアイロンをかけ、折り癖を付けます。あらかじめ型紙を使って印を付けておくと楽です。ここにひもを通すことになります。
袋の口から5cmのところに印を付けておきます。この5cmは縫いません。
手順3 袋の側面と底を縫う
袋の底と側面を縫います(手順2で付けた印まで)。縫い始めと縫い終わりは返し縫いで補強します。
手順4 ひもを通す部分を縫う
黄色で囲った部分の縫いしろをアイロンで割って癖付けしたら、黄色破線部分をコの字に縫います。
赤色の部分は2~3回返し縫いをして補強します。
手順5 袋の口を縫う
手順2でつけた折り癖に沿って待ち針を留め、端から2~3ミリのところ(黄色の破線部分)をぐるっと1周縫います。
手順6 袋にマチをつける
縫いしろをアイロンで割っておきます。
黄色の破線部分を縫って、6センチのマチを作ります。
三角形の先端部分を切って、ジグザグミシンをかけます(ロックミシン可)。
手順7 給食袋にひもを通す
最後にひもを通したら完成です。
スポンサーリンク巾着袋(給食袋サイズ・切り替え有り)の作り方
型紙を使用する場合は、AとBを縦につなげます。生地は左側を輪にして裁断します。
手順は切り替え無しの給食袋とほとんど同じですが、切り替えの部分だけが異なります。
給食袋(切り替え有り)型紙(PDFファイル)
手順1 切り替え生地をつなげる
A+Bと切り替え部分、2枚の生地を中表に合わせて待ち針で留め、黄色の破線部分を縫ってつなげます。
つなぎ合わせた部分にジグザグミシン(ロックミシン)をかけます。
手順2 周囲にジグザグミシンをかける
両脇と底の部分(黄色破線部分)にジグザグミシン(ロックミシン)をかけます。
手順3 切り替え部分にミシンをかけておさえる
切り替えの繋ぎ目から2~3ミリのところにミシンをかけて、浮いた生地をおさえます。継ぎ目にしっかりアイロンをかけてから縫うと綺麗にできます。
手順4 袋の周囲を縫う
袋の口から1cm、更に2.5cmのラインで折り、アイロンで折り癖を付けます。
生地を中表に合わせたら、袋の口から5cmのところに印を付けておきます。
印から側面~底を縫います(黄色破線部分)。縫い初めと縫い終わりは返し縫いで補強します。
手順5 ひもを通す部分を縫う
切り替え無しの給食袋の手順と同じように、ひもを通す部分をコの字に縫います。
手順6 袋の口を縫う
ひもを通す部分を折り返して待ち針で留め、ぐるっと1周縫います。
手順7 袋にマチをつける
底の縫いしろをアイロンで割ったら、角をつぶすように6cmのマチを作って黄色破線部分を縫います。
先端を切ったらジグザグミシン(ロックミシン)をかけます。
手順8 ひもを通す
袋を表に返したらひもを通して完成です。
スポンサーリンク巾着袋(お着替え袋サイズ)の作り方
お着替え袋のサイズは、(約)縦40cm×横30cm×マチ8cmです。切り替え無しの給食袋の作り方と途中まで同じです。
マチの付け方が異なります。
折りマチ(隠しマチ)と呼ばれる「マチ」で、袋の中に入れる物に応じて開きます。
型紙を使用する場合はA~Dをつなげます。生地は下側(底になる側)を輪にして裁断します。
お着替え袋の型紙(PDFファイル)
手順1 両端にジグザグミシンをかける
生地を広げて両端にジグザグミシン(ロックミシン)をかけます。
手順2 袋の両端を縫う
生地を中表に合わせ、袋の口から1cm、更に3cmのラインで折り、アイロンで折り癖を付けておきます。
端から5センチ開けて黄色の破線部分を縫います。
手順3 ひもを通す部分を縫う
前出の袋の作り方と同様、縫い代にアイロンをかけてコの字に縫います。
赤色の部分は2~3回返し縫いをして補強します。
手順4 袋の口を縫う
袋の口を折って待ち針で留め、黄色の破線部分を縫います。
手順5 袋にマチをつける
袋の底をつまんで8cmのマチを作ります。
マチの三角形部分を袋の側面に倒して、先端(黄色の丸)を手縫いで留めます。
「折りマチ」の作り方はこちらでも説明しています。
手順6 ひもを通す
表に返してひもを通したら完成です。お着替え袋は両絞りなので、左右の口から1本ずつひもを通します。
まとめ
袋の表側を出す時は、目打ちなどを使用して角をしっかり出すと仕上がりが綺麗です。
巾着袋は基本的に直線縫いなので、サイズを測って真っ直ぐ裁断すれば、型紙は無くても出来ると思います。個人的には型紙があった方が、生地の裁断と印を付ける時に楽なので使用しています。
型紙を待ち針で生地に固定したら、はさみでザクザク裁断していきます。次に型紙の縫いしろ部分だけをはさみで切ってしまい、生地に縫いしろの線を引いてしまいます。型紙を切りながら、より内側にある印を生地に付けていくイメージです。
この方法は、何回も印刷できる型紙のメリットでもあります。紙で販売されている型紙だと、切り刻んでしまうのは勿体無いので・・