小学生の息子の必須アイテム「移動ポケット」。
前回の記事では「フタ無し」移動ポケットの作り方について書きました。大きさを変えれば、大人用バッグの内ポケットとしても重宝しそうな形状です。
今回はフタ有り移動ポケットの作り方をご紹介したいと思います。2段のポケット付きタイプ、ティッシュケースが付いたタイプの2種類を作りました。
細長い生地をひたすら折りたたんで作るだけの簡単な方法もあるのですが、それだと柄が1種類で面白くない…というわけで、作り方を変えてフタとポケットの柄が異なるようなデザインにしました。
もくじ
フタつき移動ポケットの作り方(2段ポケット)
最初にご紹介するのは、ポケットが2段のフタつき移動ポケットです。
本体とフタを1枚の生地で作ります。
型紙(PDFファイル)はこちら。
A①と②、B①と②をそれぞれ繋ぎ合わせて使用します。
スポンサーリンク手順1 生地を裁断する
フタと本体にはやや張りのあるデニム調の生地、ポケットには迷彩柄の綿サッカー生地を使用しました。綿サッカーは柔らかいし伸びそう・・と気になる場合は芯地を貼ります(今回は貼りませんでした)。
生地を裁断したら、縫いしろや折り線、ひもを付ける位置に線を引いておくと後の作業がやりやすくなります。
印付けには水で落ちるものや、自然に消えるチャコペンが便利です。
手順2 クリップを留めるひもを作る
クリップを留めるための紐を作ります。綿テープを使用する場合、この作業は不要です。
作り方は前回の記事と同様です。
ひもの生地の裏側を上にして、上の図のように中心線②に向かって①の線で内側に谷折り、アイロンをかけて癖付けします。更に②の線を谷折りして端を縫います。
手順3 ポケットを固定する
本体とフタの生地を中表にして合わせます(フタ+本体の生地は表面が上、ポケットは裏面が上)
黄色の破線部分を縫ってポケットを固定します。
縫い終わったら、ポケットの生地を中心に向かって折りたたみます。
手順4 本体にひもを付ける
本体にひもを縫い付けます。
中心と、そこから均等に2箇所、更に均等に2箇所、合計5箇所を縫って留めます(黄色の線)。
縫い終わったら手順3で縫ったラインで半分に折りたたみます。
手順5 返し口を開けて縫う
7~8センチの返し口を開けて黄色の破線部分を縫います。
縫い終わったら、縫いしろを片側に倒してアイロンをかけておくと、表に返した時仕上がりが綺麗です。
手順6 表に返してクリップを付ける
表に返したら、返し口をまつり縫いで閉じます。
深い方のポケットの中から端を引っ張り出して、1.5センチのマチを付けました。
クリップを付けたら完成です。
スポンサーリンクフタつき移動ポケットの作り方(ティッシュケース付き)
次に紹介するのは、ティッシュケースが付いた移動ポケットです。フタ、本体、ティッシュケース、それぞれ別の生地を使用しました(ブロード生地3種類)。
型紙(PDFファイル)はこちら。
本体①と②はつないで使用します。
手順1 生地を裁断する
最初に生地を裁断します。フタの生地は表と裏の分で2枚裁断してください。
縫い代や折り線、ひもやティッシュケースの取り付け位置は、あらかじめ線を引いてしまうと後の作業が楽になります。
手順2 フタを作る
最初にフタを作ります。
生地2枚を中表にして重ね、黄色の破線部分を縫います。
縫い終わったら表を出します。
縫いしろを倒してアイロンをかけておくと表に返しやすいです。
手順3 クリップをとめる紐を作る
クリップをとめる紐を作ります。ひもの作り方は、1つ目の移動ポケットと手順は同じです。
手順4 ティッシュケースを縫う
ティッシュケースの口になる部分を縫います。
生地の端を三つ折りして黄色の破線部分を縫います。
更に内側の折り線でたたむと下のようになります。
手順5 ひもとティッシュケースを付ける
クリップを留めるひもとティッシュケースを本体に取り付けます。
わかりやすいように型紙と並べてみました。
ひもは、中心と中心から均等に2箇所、更に均等に2箇所、合計5箇所を縫って留めます(黄色の破線部分)。
ティッシュケースは黄色の破線部分を1箇所だけ縫います。
スポンサーリンク手順6 本体の生地を折りたたみフタを挟む
本体の生地を折りたたみます。
ティッシュケースの部分を畳んだ状態で、①を谷折り、次に②を山折りします。
折ったらラインがずれないよう、待ち針で固定した方が良いです。(待ち針を打たずに縫ったら、ポケットが若干斜めになってしまいました)
下のような状態になります。
生地の端を合わせてポケットを配置し待ち針で留めます。
先にポケットを固定するため黄色の破線部分を縫います。
縫い終わったら右側の生地をかぶせるように畳みます。
手順7 周囲を縫って表に返す
返し口を7~8センチ開けて周囲を縫います(黄色の破線部分)。
返し口から表にひっくり返します。
まつり縫いで返し口を閉じます。
手順8 クリップを付ける
クリップを付けたら完成です!
まとめ
どちらも簡単にできるので量産も可能です。得意な方はハンドメイドアプリで販売してみてはいかがでしょうか。
フリルやレースなどの飾りを付ける代わりに、パーツごと違う生地を使うことで個性的な移動ポケットになります。
大きいサイズで作ってポケットの仕切りを増やせば、ちょっとしたバッグインバッグに使えるのではないかと思います。
フタを開けたまま入れるもよし、中身を隠したい時にはフタもできます。カゴバッグや透明のビニールバッグにもおすすめです。