マンガ「ヒロイン失格」9巻のネタバレと感想

2015年に映画化!幸田もも子先生のマンガ「ヒロイン失格」9巻です。

マンガ「ヒロイン失格」9巻 第31話のあらすじ

るなにキスされたことを隠していた廣祐に、ご立腹のはとり。

しかし、バレンタインが近くなり、更にその日が廣祐の誕生日だと知り、慌てて仲直りのメールをする。

バイト先で、またもるなを送る羽目になってしまう廣祐。

タイミング悪く、廣祐とるなが一緒にいるところを目撃してしまうはとり。

「いいかげんにしろよ?人の彼氏に 手ぇ出しといて。今さらビクついてんじゃねーよ。何も考えてないんだろね バカ女!この最低女!」

制止する廣祐を無視して、るなにまくし立てる。

るなは泣き出してしまう。

「ちょっといい過ぎ?」と廣祐。

るなを責めるはとりと、はとりを諌めようとする廣祐は言い合いになってしまう。

るなに負けてしまうかも、と落ち込むはとりを励ます利太。

ちょうどその時、2人は男とホテルから出てくる安達を、目撃する。

 

マンガ「ヒロイン失格」9巻 第32話のあらすじ

「違う男とホテルから出てきて、なんですぐ他の男といんだよ」

安達に直球の質問をする利太。

真面目だった元カノの安達は 、次々と男を乗り換える奔放な女になっていた。

 

はとりは利太に励まされ、気を取り直して廣祐と話をしに行く。

廣祐は言う。

「るなはただのバイト先の子で、人としての興味もない。」

「いい過ぎだと言ったのは、はとりに対して思った事を言っただけ。」

「バカ女とか、最低女とかは、ただの悪口だ。」

「はとりがショックだった気持ちはわかるが、感情任せで行動しても意味がない」

それを聞いたはとりは、「自分が間違っていたとしても、自分の味方をして欲しい」、と言い返す。

「間違ってるって思ってんのに、無条件で味方するのは違うと思う、それではお互い何も成長しない」、と言う廣祐。

はとりは、「利太だったら絶対…」と口にしてしまう。

ついに二人は別れることに。

 

マンガ「ヒロイン失格」9巻 第33話のあらすじ

はとりは利太に電話するも繋がらず。

中島に泣きつき、一部始終を、聞いてもらう。

中島は言う。

「あんたさー、自分の気持ち わかってほしいってだけだよね。なんで 弘光くんの気持ちも、ちょっとはわかろーとしないの?」

仲直りしたいなら、はとりが変わらなくてはダメだ、一方的に理解求めるだけじゃ続かない、と諭す。

中島の言葉で考え直したはとり。

廣祐を理解しようと努めることに。

 

一方、利太は学校で男から暴力を振るわれる安達を目撃する。

利太の心配をよそに、「人生で一番自分の好きなように生きている」、と言う安達。

「嫌なんでしょ?私がこんな風になった事が。寺坂くん、もっと したたかにならなきゃ、幸せになんかなれないよ?」

 

一方、校内でまたも廣祐とるなが一緒にいるところを目撃してしまったはとり。

一人でモヤモヤ考える。

自分を曲げてまで付き合う事に意味があるのか、こう考えている時点でもうダメなのではないか。

どうしたらいいかわからなくなっているところに、利太が現れる。

「あたしもう、自分の気持ちが わかんないよ。どーしたらいいと思う?利太が決めちゃってよもー」

と言うはとり。

「わり オレもわかんねーや」

と答える利太。

 

マンガ「ヒロイン失格」9巻 第34話のあらすじ

利太の反応が予想外で驚くはとり。

急に利太の態度が、今までとは打って変わってそっけないものに。

 

傷だらけの安達を見て驚いたはとりだが、利太はその事を知っていた。

利太の態度が急に変わったのは、安達のケガと関係があるのでは、と考えたはとり。

利太に、「安達の事で責任を感じているのではないか」、と訊く。

「お前の事 追っかけらんなくなった。だから お前の為に何もしてやれねぇ」

「安達が変わったきっかけを作ったのは自分だ、自分だけ幸せを求める事はできない」、と言うのだった。

 

一方、廣祐は、はとりとのことを萌の兄に話す。

「根本的に価値観が違ったから別れた」、と理由を説明する廣祐に涼が言う。

「なーんか カッコイイ事言ってるけど、キャパオーバーになったから、投げ出しただけじゃん それ」

「手に負えなくなったから投げ出すなんて、お前 そんな器小さいの?こっからが 本当の恋愛じゃん」

 

 

2人の男から言い寄られるハイパーリア充状態から、一気にぼっちへと、転落したはとり。

過去を清算するために、部屋中に溢れる思い出を消し去ろうとするはとりの前に、廣祐が現れる。

 

 

感想

るな、「友達の犬が死んだからって、あそこまで泣く?」と廣祐も言っていましたが、超同感です。

本当にこんな子いたら引くわ…

可愛いと思ってたのに、言葉悪いけど、ちょっとウザすぎやしないか。

ほんのちょっとだけ、はとりに同情してしまいました。

 

今回も中島が大活躍でした。

中島がいなかったら、廣祐とも付き合えてなかったんだろうなぁ。

本当に、中島の存在が大きすぎて…大好きです。

 

萌のお兄さん、涼ちゃんが良かった!

ただのチャラ男じゃなかったです。

あの廣祐の心を動かしてしまう程の説得力。

本編から逸れますが、廣祐、はとりの事、実のお兄さんに相談してみれば良かったのに、と思いました。

弘光由貴お兄ちゃん、幸田先生の連載中のマンガ、「センセイ君主」に出てくるのですが、東大卒のインテリです。

相談したら、どんな答えが返ってきたかなぁ…すごい難しい答えが返ってきそう。

(センセイ君主は、ヒロイン失格みたいにイライラしません(笑)面白いのに心穏やかに読めます。)

 

はとりの自己中加減もさる事ながら、利太まで訳わかんない事言い出して。

最高にイラつく主人公2人が、このままハッピーエンドになるのか!?

いよいよ最終巻。

イライラしながら見届けなければ。