「オオカミ少女と黒王子」第8巻のネタバレと感想

八田鮎子先生のマンガ「オオカミ少女と黒王子」第8巻です。

別冊マーガレットで2011年7月号から2016年6月号まで連載されていました。

アニメ化されて、DVDも発売されています。

2016年には、二階堂ふみさんと山﨑賢人さん主演で、実写映画化されました。

どちらもおすすめです。

八田先生の新連載、「ばいばいリバティー」は第1巻が発売中!

「オオカミ少女と黒王子」第8巻のあらすじ

ついにレナは恭也を呼び出して告白した。

「俺はおまえのことなんとも思ってない」と言う恭也に食い下がる。

「絶対にあきらめない」と言うのだった。

次の日、早速恭也の家の前で帰りを待つレナ。

あまりにしつこいレナに、恭也は「二度と俺に姿を見せるな」ととどめを刺す。

 

その夜、レナが家に帰ってこないという連絡がエリカに届く。

さんちゃんや望、恭也も一緒になって探すも見つからない。

ようやくエリカが公園に一人でいるレナを発見する。

駆けつけた恭也がレナに話をする。

レナ おまえとどうこう なる気がないのは

おまえに 興味ないとか どうでもいいとか

そういう問題じゃない

俺が あいつを 離す気がないからだ

それを聞いたレナは納得して「今は、あきらめる」と言うのだった。

 

ある日、恭也は目が痛くてコンタクトをはめることができず、眼鏡で登校してくる。

エリカが恭也の眼鏡を触っていると、マリンにはたかれ落としてしまう。

そして、落ちた眼鏡を望が踏みつけて壊してしまう。

眼鏡が無いとほとんど見えない恭也、イライラが限界に達し、学校を早退することに。

家まで付き添うためにエリカも一緒に早退する。

恭也を無事に家まで送り届ける為、保護欲全開のエリカ。

恭也のカッコ悪いところ、弱いところ、知れば知るほど気持ちが大きくなるのだった。

 

クリスマスが近くなり、望の提案によりみんなでクリスマスパーティーを開くことに。

「2人でやりたい」と言うと思っていたエリカが賛成したので、少しだけ拍子抜けしてしまう恭也だった。

パーティー当日、楽しんでいる中、健が気を利かせてエリカと恭也の2人を買い物に行かせる。

思いがけず2人きりになれて嬉しいエリカ。

用意してあった恭也へのクリスマスプレゼントを渡す。

「おまえ 今日 本当にこれで よかったのか」

と聞く恭也。

満足だと答えるエリカ。

恭也は、自分の顔色をうかがって、物分かり良くふるまうエリカを叱るのだった。

 

俺が あいつを 離す気がないからだ

これまで数々の傲慢、横暴な黒王子っぷり甚だしい恭也でしたが、今までの中で一番カッコイイイと思ったシーンでした。

これは良かった。

エリカに聞かせてやりたかったー。

文字通りキュン死にしてしまうのではないだろうか。

恭也が随分丸くなったというか、エリカのこと、どんどん好きになっているんでしょうねぇ。

 

さんちゃん、とんだとばっちりでしたね。

でも、自分がそうなので、すごい恭也の気持ちがわかるんです。

目が悪い人の気持ち。

本当に、矯正なしだと、至近距離まで人が来ないと誰だかわかりません。

間違えて知らない人に手を振ったりします…。

確かに、始終イライラします。

勉強どころではないので、早退して正解!

そして、付き添ったエリカ、ナイスフォローです。

一人じゃ危なすぎです。

「信号が花火に見える」と恭也が言っていましたが、まさにそんな感じです。

 

おまえは俺の何だ?

ものわかりばっか よくなってんじゃねーよ

恭也、おまえがエリカと2人だけでパーティーしたかったんじゃないの?と突っ込みたくなりましたが。

さらに、あなたがそうさせてるんでしょーが、と。

エリカのせいにしちゃって、カワイイったら。

実際、エリカ自身も恭也と2人でいたい気持ちがあったのだろうけど。

それを酌んであげられるようになった、恭也の成長といいますか、そんなところが見えて嬉しくなりました。