その日の気分でバッグを持ち変えたい時に便利なバッグインバッグ。
様々な大きさや形状のバッグインバッグが市販されていて、価格も安いものから高価なものまでバリエーションは豊富です。
ところが、実際に「この形が良いな」と思ってサイズを見てみると、ほとんどのバッグインバッグが横幅25センチ前後。この大きさだと、私がよく使用するロンシャン・プリアージュのSサイズには微妙に大きいのです。
これまで妥協して市販品を使用していました。今回「もしかしたら作れるかも!?」と思い立ち、試しに作ってみることにしました。
出来そうになかったら途中で諦めるくらいのつもりで始めましたが、思っていたより作り方は簡単。最も欲しかった機能「フタ」が付いた、オシャレな装飾などは一切無いシンプルバッグインバッグです。
もくじ
バッグインバッグの作り方
既製品のバッグインバッグは、ナイロンやポリエステルなどやや張りがある素材で作られていることが多いです。
今回使用したのは、撥水加工されたナイロン100%の生地です。「ハリ感があり撥水性に優れている」という説明だけで購入しました(実物を見ていなかったので不安でした)。
ナイロンやポリエステルの生地は、ミシンで縫う時に滑ってしまい縫いにくいという話を聞いたことがあったので、その点も不安でした。実際作ってみて、これまで使用してきた生地と変わりなく縫うことができました。
何といってもお値打ち価格!エコバッグやエプロンを作っても良さそうです。
薄い生地を使う場合は、接着芯を貼るなど補強した方が良いと思います。
バッグインバッグの出来上がりサイズは、縦15cm×横20cm×マチ7cmです。
ロンシャンのル・プリアージュナイロン、旧タイプのSサイズでも使いやすい大きさにしました。
スポンサーリンク手順1 生地を裁断する
型紙は生地を半分に折った状態で裁断する形になっています。ナイロンの生地は上手く半分に折ることができなかったため、同じ型紙2枚を貼り合わせて使用しました。
本体と側面は2枚必要です。
側面は下4枚目の写真のように底面と貼り合わせます。
型紙を印刷する際は、A4横・倍率100%に指定してください。
手順2 ポケットをバイアステープで挟む
ポケットの口になる部分をバイアステープで挟んで縫います。
18ミリ幅のテープを使いました。1.4m巻のものを2つ購入してピッタリの長さでした。
軽くアイロンをかけて折り目を付けておくと作業が楽です。折った状態のバイアステープもありますので、もし売っていたらそちらがおすすめ。
挟んで縫うのは、前ポケット①②、後ろポケット、ペンポケット、内ポケットの5枚です。
ペンポケット、内ポケットの口部分にもバイアステープを挟んで縫います。
手順3 前ポケットをつける
本体に前ポケット①と②を合わせ、黄色の破線部分を縫います。
ポケットを仕切るため、中心線も縫います。
手順4 内側にポケットを付ける
次に、手順3の本体とは別のもう1枚の本体に内ポケットを縫い付けます。
本体と内ポケットは裏側を上にします。内ポケットの口が下に向いた状態で配置し、下のように黄色のラインを縫います。
バッグの口から3センチくらいに内ポケットの口がくるようにしました。お好みの位置に調整してください。
内ポケットの底ラインを縫ったら、上の写真のように表が出るように倒し、中心線を縫って仕切りを作ります。
手順4 後ろポケットを付ける
手順3が終わったら裏側に後ろポケットを付けます。黄色の破線を縫います。
手順5 側面にペン用ポケットを付ける
次に、側面の生地にペンポケットを縫い付けます。
ペンポケットの底のラインと側面の底側になるライン(黄色の線)を合わせます。
下の写真で、生地に引いてある白い線がペンポケットの底のラインになります。
この時、側面の生地は表が上、ペンポケットの生地は裏が上になります。
ペンが入るような寸法にしてあるので、タックを寄せてマチ針で固定します。
白い線を縫ったら表側に倒し、黄色の破線部分を縫います。
中心を縫うのは、ペンが2本入るように仕切りを付けるためです。
スポンサーリンク手順6 フタの裏面にファスナーを付ける
蓋の裏にファスナーを付けます。
短いファスナーの場合ミシンに金具が当たって縫いにくいため、20センチ以上の長いファスナーを切って使いました。
ファスナーの端を合わせてカットします。
フタ裏①と②の縫い代に軽くアイロンをかけて癖付けしておきます。
ファスナー部分を1cmくらいあけて縫い付けます。
黄色の破線部分を縫います。
手順7 フタの表裏を合わせる
ファスナーを付けたフタ裏の生地と、フタ表の生地を中表にして合わせます。
写真のように黄色の破線部分を縫います。
表に返したら端ミシンをかけます。
ここまでの手順で、すべてのパーツが出来上がりました。
手順8 フタ以外のパーツを合体する
それぞれのパーツを合体させていきます。
まず側面と本体のパーツを縫い合わせますが、最終的にひっくり返して表を出すため、裏が出た状態で縫っていきます。
側面の生地と本体の生地の縫いしろを合わせて待ち針を打つ際、底のカーブの部分は細かく打っておくと縫う時にずれません。手で仮縫いしておく方が作業しやすいかなと感じました。
フタ以外のパーツが合体できたら、バッグの口以外の縁をバイアステープで挟んで縫います。
バイアステープの部分は、バッグインバッグの内側になるので外からは見えません。それゆえ縫い目がガタガタだろうが、二度縫いしてあろうが外から見えないので良し!
もっと言えば、切りっぱなしの生地が気にならなければ、バイアステープで包まなくても良いと思います。
手順9 表に返してフタを付ける
表に返して形を整えたら、バッグインバッグのフタを付けます。
本体は、後ろポケットが付いている面を上にして、フタはファスナーが付いた面を上にして合わせます。
黄色の破線部分を縫ってフタを付けます。
最後に、バッグの口の周囲をバイアステープで挟んで縫います。
完成です!
内ポケットが深すぎないのが使いやすいです。
フタがあるので中身を見せたくない時に隠せます。防犯対策にも。スナップボタンやマジックテープをつけて、しっかり閉まるようにしても良いと思います。
そして、ロンシャン・プリアージュの旧Sサイズに入れてみたところがこちら。
バッグインバッグにどのくらい詰めるかにもよりますが、プリアージュの底の方はまだ余裕があります。
やっぱ作るのは面倒だわ〜という方はこちら。
まとめ
自分が欲しかった「小さめ蓋つきバッグインバッグ」が出来ました。
今回使用したナイロン生地はとても縫いやすかったです。ポケットが数枚重なることを考えて、あまり厚くならない生地を選びましたが、もう少しだけ厚くても良かったかもしれません(ただし、厚いとバイアステープで包むのが難しい!)。
底の部分は生地1枚なので、バッグをカチッと自立させるために底板を入れるのもオススメ。100円ショップで売っている薄いまな板をカットして使うと良いですよ。私は中身を沢山入れるので、底板無しでも問題ありません。
ロンシャンのプリアージュSサイズに合うバッグインバッグをお探しの方は、是非作ってみてはいかがでしょうか。