マンガ「ヒロイン失格」1巻のネタバレと感想

2015年に映画化!幸田もも子先生のマンガ「ヒロイン失格」1巻です。

マンガ「ヒロイン失格」 第1話のあらすじ

主人公 松崎はとり。

幼馴染の利太に恋する高校生。

どんなに利太がモテても、最後にはヒロインである自分と結ばれる運命だと信じている。

はとりが利太と出会ったのは小学3年生の時。

その頃は仲が悪かった。

しかし、5年生の時、利太の母親が急にいなくなり、いじめの対象になっていたところを、はとりが救出するという出来事が。

それ以来、「利太を守ってあげたい」と思ったはとり。

成長すると共に、それが「愛しさ」であることを知る。

そんなはとりに、親友の中島は「早く告白しろ」と急かす。

 

ある日、悪い男子に絡まれる安達という女子を助ける利太。

2人は急接近して付き合うことに。

「利太は付き合う女の子に本気になろうとしない」、それがわかっていたはとりは、今回もそうなんだろうと思っていた。

しかし、新しい彼女の安達は、今までの彼女たちとは違い、利太をちゃんと理解している上に、超いい人だった。

 

自分より、安達の方がヒロインにふさわしいのでは?

何も動かないで、告白すらしてない、自分の方が脇役なのでは?

と、はとりは思うのだった。

 

マンガ「ヒロイン失格」 第2話のあらすじ

中島に相談するはとり。

「ちゃんと自分がヒロインになれる恋をしろ」と言われてしまう。

はとりは、安達から利太を奪い返そうと画策する。

子供の頃のアルバムを見せたり、一緒に勉強する2人の邪魔をしたり。

しかし、はとりの行動は全て空回り。

 

はとりの言動から何かを察した安達。

「間違ってたらごめんね?松崎さん、寺坂君の事 好きだよね?」

利太がはとりを好きになっても恨んだりしない、とはとりに言う。

 

真摯に利太を想う安達を目の当たりにし、自分は「ヒロイン失格」だと思ったはとり。

でも、自分のヒーローは利太だけなんだと思うのだった。

 

マンガ「ヒロイン失格」 第3話のあらすじ

「利太のことはあきらめる」と落ち込むはとり。

2人のことは潔く見守って、新しい恋をしろ、とアドバイスする中島。

しかし、辛くて利太と安達の仲良さげな様子を見ることもできない。

利太を避けるように過ごすはとり。

利太は「避けられるのはキズつく」とはとりに言う。

はとりは、自分が利太に告白したら、恋愛対象になれたんじゃないか、まだ自分にもチャンスがあるのではないか、と考える。

 

そんな矢先、利太と安達の距離が一増親密になっていることを知ったはとり。

前に進もうと合コンに参加する。

しかし、他人を利太に見間違う程、利太をあきらめることができてない、そう思ったはとりはついに決意。

利太を呼び出し、告白する。

無言で立ち去ろうとする利太。

「行かないで」と呼び止めるはとり。

 

マンガ「ヒロイン失格」 第4話のあらすじ

「おれ、お前とはつき合えねーぞ?」

と利太に言われ、はとりは見事に玉砕。

 

中島に事の次第を説明する。

よくやった、と褒めるも、これ以上頑張るのはどうか、と否定する。

そう言われても気持ちが抑えられないはとりは、球技大会でやることになったバレーを教えてほしいと言って利太に近づく。

冷たくしても引こうとしないはとりに利太が言う。

「オレ、お前の気持には応えられないから。オレに何か期待してるとしたら、それは無理だから」

はとりは、何でもっと前から頑張ってこなかったのか、後悔するのだった。

 

一方、はとりの一件で利太も落ち込んでいた。

安達は、はとりに告白された事をお見通しだった。

「オレは自分がかわいんだ。好きでもなんでもねーのに、あいつの気持ちに応えてやりたくなった。あんなんただの自己満足だ」

期待させて、傷つけた、自分は最低だ、と言う利太。

 

球技大会当日、利太の一言で、今まで入らなかったサーブが入るようになったはとり。

利太がいるというだけで、無敵になれる自分。

もう優しくされたくないと思ったりもしたけれど、利太がいるだけで強くなれる自分に気付く。

「ごめん利太。迷惑なのは、百もしょーち。ぜんっぜん可能性ない事も、ひとりよがりなのもわかってる。でもごめん。

あたし、利太が大好き!幼なじみのよしみで、それでも側にいさせてもらえませんか?」

そう言って、頭を下げるはとり。

利太は笑って「じゃー勝手にしろ」と言うのだった。

 

感想

はとり、頑張るなぁ。

純粋に応援してあげたくなります。

誰よりも長い間、利太のことが好きだったわけですから。

あんなぽっと出の女に、って思う気持ちもわかります。

 

利太はずっと軽い感じで彼女と付き合ってきたのに、安達さんに関しては何故急に本気になったのか。

そのあたりも、まだ1巻ではわからない感じです。

とにかく、はとりが利太のこと大好きってことはわかりました。

「幼なじみ」系は少女マンガの王道ですが、今までにないパターンのような。

彼女がいる人に片思い、はとりにとっては辛い展開が待っていそうです。