「オオカミ少女と黒王子」第10巻のネタバレと感想

八田鮎子先生のマンガ「オオカミ少女と黒王子」第10巻です。

別冊マーガレットで2011年7月号から2016年6月号まで連載されていました。

アニメ化されて、DVDも発売されています。

2016年には、二階堂ふみさんと山﨑賢人さん主演で、実写映画化されました。

どちらもおすすめです。

八田先生の新連載、「ばいばいリバティー」は第1巻が発売中!

「オオカミ少女と黒王子」第10巻のあらすじ

温泉旅行が当たったエリカ。

さんちゃんと行けばいい、と気乗りしない恭也だったが結局エリカと行くことに。

恭也と2人で1泊するということは「そういう事だ」とさんちゃんから念を押され、心構えは万端のはずのエリカだったが、旅行中は終始意識してしまう。

一方の恭也も、望から煽られて意識してしまうのだった。

外湯めぐりや食事を楽しんだ後、いよいよ就寝の時間になったが、何事もなく寝てしまう恭也。

そのまま朝を迎え、どことなく気まずいまま帰ることに。

 

どうして自分に手を出してくれなかったのかと悩むエリカに対し、望から「逃げた」と図星を付かれた恭也。

恭也はエリカを呼び出して話をすることに。

エリカも恭也の本心を聞こうと、「自分に至らない点があったのか」と問う。

「どうすりゃいいか わかんなかったんだよ。

はじめてだよ。なんとも 思ってねぇ奴以外と すんのなんて」

と答える恭也。

こうして誤解は解け、めでたく結ばれるか…というところで邪魔が入ってしまうのだった。

 

健の店でアルバイトをする望。

ある日、お客として来た「田門」という女性に興味を持つ。

接客するうちに恋に落ちる望。

世間話はできるものの、「彼氏がいるのか」という本題に入ることが出来ず、時間だけがすぎていった。

そしていつものように田門が店を訪れる。

「今日、婚約をしてきた」と聞かされる。

「おめでとうございます」としか言葉が出ず、落ち込む望だった。

 

しばらく考えた望は、最後にけじめとして田門に会いに行く。

そして、婚約祝いのプレゼントを渡し、「幸せになってください」と伝えるのだった。

 

3年生になったエリカたち。

進路の話になって、さんちゃんたちが具体的なビジョンを持っていることに驚くエリカ。

入学したばかりの従妹のレナも、希望する進路があることを知る。

「自分がダメ人間に思えてくる」と言うエリカに、「やりたいことなんてなくていい」と言う恭也。

エリカが「何かに向かってがんばりたい」と言うと、

「何もなかったときには、俺がもらってやる」

と、プロポーズのような言葉を口にするのだった。

 

望がとてもイイ奴で感動しました。

最初あんなだったのに。

恭也はいい友達が出来ましたねぇ。

男同士でこういった話題って出るものなのかな。

女子は大好物でしょうけど。

話に若干ついていけていない健もかわいい。

何はともあれ、恭也が実は誠実だったという事がわかった10巻でした。

 

第10巻は男の友情回でした。

望が田門さんに失恋して、恭也が背中をポンポンと叩く、このシーンは本当に良かった。

エリカと恭也がこじれている時に、望が助け舟を出したかと思ったら、次は望が助けられる側に。

いまいち恋愛関係の話題には、入っていけない立ち位置の健も良い。

いいなぁこの3人の関係。

 

レナちゃんが大人になってました!

相変わらずしっかり者で、エリカより大人っぽい。

高校で進路がはっきりしているって、すごく理想的です。

恭也のように、なんとなく大学に行って、なんとなく入った会社で仕事して…

と人生送ってきた自分からすると、高校でやりたいことが決まっているなら、全力でそれに向かって欲しいと思いますねぇ。

大学に入ってからやりたいことが見つかるパターンもありますから、何とも言えませんが。

とりあえず、勉強しておいて損はないです。

周りがみんな決まっていて焦ってしまった、エリカの気持ちはよくわかりました。