秋になると幼稚園や保育園の入園説明会、願書受付がぼちぼち始まります。時間に余裕がある時を使って入園準備を始めたいと思うママも多いのではないでしょうか。
幼稚園グッズの既製品が店頭にズラリと陳列される時期は少し先になりますが、手作りする場合は早めに製作を開始するに越したことはありません。
そして、入園準備リストを入手するとわかるのですが、手作りしなくてはならないグッズのほとんどが「袋もの」なのです。代表的なものが「幼稚園バッグ」「レッスンバッグ」などと呼ばれているトートバッグで、使用頻度もかなり高め。園児は扱いも雑なので、手作りするのであれば丈夫に作っておく必要があります。
袋ものを丈夫に作る上で欠かせないのが裏地です。裏地を付けるのは面倒臭いと思われがちですが、コツをつかめば意外と簡単にできるのをご存知でしょうか。
今日は、手作りバッグには必須の裏地の付け方についてご紹介したいと思います。
もくじ
バッグに裏地を付ける方法とは?
トートバッグやレッスンバッグをはじめとする「袋もの」に裏地を付けるやり方はいろいろあるのですが、最終的に表と裏の袋を同じサイズで作り、それが縫い合わさっていればいいわけです。
ざっくり言えばその通りなのですが、作業工程には裏袋が表に出ないように「中とじ」という処理をしたり、持ち手を挟んだりといった作業が生じてきます。
このブログで紹介する「袋もの」は、全てこれから紹介するやり方で裏地をつけています。慣れるといちばんこの方法が出来上がりもきれいで簡単なのです。
ざっくり説明しますと、表裏を合わせた状態で「中とじ」と「持ち手付け」をやってしまい、袋をひっくり返すとほぼ出来上がっている!という状態になります。
スポンサーリンクバッグの裏地の付け方
最初に裏地となる袋を縫うところにポイントがあります。
裏地の付け方【手順1】裏袋を縫う
裏袋を中表にして縫う際、一部分を開けておきます。
後程、この「口」からひっくり返すという作業を行います。
裏地の付け方【手順2】袋のマチを作る
表袋と裏袋にマチを付けます。
バッグを作るなら「マチ」は必ずと言っていいほど付けるのではないでしょうか。マチをつける方法については、こちらの記事に書いていますので参考にしてみてください。
裏地の付け方【手順3】持ち手を入れて袋の口を縫う
裏袋の中に、表を返した表袋を入れます。
この時に「持ち手」を図のように下向きに挟んで留めておきます。
反対側の持ち手も挟んだら、赤い点線部分を縫います。
ミニチュアサイズで実際に袋を作ってみたところがこちら。(表地が青、裏地が黄色です)
裏地の付け方【手順4】表袋を引っ張り出す
表袋を引っ張り出して、写真のような形にします。(赤い点線部分が手順3で縫った箇所)
裏布の開けておいた口から中をのぞくと、持ち手が付いているのが見えます。
スポンサーリンク裏地の付け方【手順5】中とじをする
中とじをします。「中とじ」という方法はあまりメジャーではないのかもしれませんが、この作業をする理由は、裏袋が外に出てこないようにする為です。
バッグから物を取り出したら裏地も一緒に出てきてしまった!というあの状況が無くなります。
表袋と裏袋が底の部分で留まればいいので、手縫いでもミシンでも構いません。
写真がわかりにくいかもしれませんが、①同士を縫ったら次に②を引き寄せて縫います。
裏地の付け方【手順6】袋を表にひっくり返す
ここで【手順1】で開けておいた裏袋の「口」が登場します。
裏袋の口から中の布を引っ張り出して表を出します。
全部ひっくり返すと、下のように持ち手のついた袋になります。
裏地の付け方【手順7】開けておいた裏袋の口を縫う
開いた口の部分を縫ったら完成です。
内側で見えないので、まつり縫いでも何でもいいと思います。
袋の口は上から1本~2本ステッチすると落ち着きます。
番外編 バッグの持ち手を簡単につける別の方法
より簡単に持ち手を付ける方法のひとつとして、持ち手にテープを使用してぐるっとバッグを囲むように取り付けるというやり方があります。
取り付けのタイミングとしては、生地の裁断が終わったら先に縫いつけてしまいます。
この方法なら先程ご紹介した【手順3】持ち手を挟んで縫うという作業がカットされます。
材料の持ち手が長くなる分コストアップしてしまいますが、実は見た目もオシャレだったりするのでおすすめの方法です。
まとめ
袋ものを手作りする際は、バッグを長持ちさせるためにも裏地は必須。
今回紹介したやり方でバッグの裏地を付けると、口からひっくり返した時点で一気に袋の形が出来上がるので気分爽快ですよ。
番外編で紹介した写真のレッスンバッグには外側にポケットが付いていて、ちょっとした物を入れるのに役立っています。子供はポケットが大好きです。気付くと小石やら葉っぱやら・・いろいろ入っています。「ポケット」は子供心をくすぐるアイテムかもしれませんね。
「裏地付け」を是非マスターして、いろいろな袋作りに役立ててください。