「ひるなかの流星」第12巻のネタバレと感想

やまもり三香先生のマンガ「ひるなかの流星」第12巻です。

2011年から2014年まで、マーガレットで連載されていました。

2017年3月に実写映画公開です。

やまもり先生の新連載、「椿町ロンリープラネット」もおすすめです!

マンガ「ひるなかの流星」第12巻のあらすじ

沖縄に着いたすずめたち。

3日目の自由行動は、二人でどこかに行きたいと言う馬村。

美ら海水族館に行くことに。

大好きな魚を前にハイテンションのすずめ。

ふと、人ごみの中に獅子尾先生に似た人を見つけ、無意識に目で追ってしまう。

そんなすずめの様子を馬村が見ていた。

 

一方、獅子尾先生は、諭吉おじさんの店を訪れる。

「自分はすずめが好きだ、覚悟はできた」と告げる。

「話すことはない、帰れ」と言う諭吉おじさん。

その瞬間、頭上から酒ビンが落ちそうになる。

とっさに受け止めようとした獅子尾先生は怪我をしてしまう。

 

お土産を選ぶすずめは、何が良いか聞くために諭吉おじさんに電話する。

そこで獅子尾先生が怪我をしたことを知る。

動揺するすずめに、「何があったか話せ」と言う馬村。

一部始終を説明すると、馬村はすずめを抱きしめて言った。

「行けよ。お前はまだ あいつのことが 好きなんだ」

否定するすずめ。

「いっこも忘れられてねーくせに 強がんな。逃げんなよ!流されんなよ!ちゃんと考えろよ!」

「お前には 今 考えなきゃいけねーことが あんだろ!」

 

すずめは東京に帰ることに。

急いで病院に駆けつけると、諭吉おじさんとつぼみの姿が。

そこに額を2針縫った獅子尾先生が現れる。

つぼみは気をきかせ、諭吉おじさんを連れてその場を離れる。

 

すずめは獅子尾先生に話を始めた。

まだ自分の心の中に、しこりのように獅子尾先生がいるということ。

自分の気持ちと先生の気持ちに向き合うためにここにきたのだということ。

初めて本音で話すすずめに、獅子尾先生が口を開いた。

クリスマスのこと、誕生日のこと、文化祭のこと、嘘をついてすずめから離れたこと。

 

当時のすずめの気持ちと獅子尾先生の気持ちが重なっていくのだった。

「好きだよ すずめ」

やっと本当の想いを告げることができた先生。

すずめは、「自分も先生のことが好きだった、でも想いに応えることはできない」と言う。

「こうなることは覚悟していた」と獅子尾先生。

「最後に言いたいことを言えて良かった」と。

 

先生と別れたすずめは、馬村のことを思い出していた。

そして沖縄に戻ることにする。

海を見ている馬村の元にすずめがやってくる。

東京であったことをすべて話し、自分の気持ちにも決着がついたことを告げる。

「今ならはっきり言える 馬村が好きだよ」

二人は再び想いを伝え合うのだった。

 

いよいよ最終巻となりました。

水族館に行く日、すずめも馬村もふたりして髪型を悩むところ、付き合いたてのカップル感に溢れていて可愛かったです。

この12巻、初めて読んだ時はボロッボロ泣いてしまいました。

それから何回も読んでいるのですが、安定して泣けます。

しかも同じところで泣きます・・自分、学習しろよ、と思うくらい。

それがどこかをご紹介したいと思いますが、とにかく実際に読んでください!と思います。

 

1. すずめが、負傷した獅子尾先生のことを馬村に話すシーン

過ぎてねぇだろ!

いっこも忘れられてねーくせに 強がんな!!

行けよ

馬村が自分の気持ちを押し殺して「行け」とすずめの背中を押します。

この子はなんでこうも大人なのか。

馬村の精一杯がこちらに伝わりすぎてボロ泣きです。

そして、東京に向かったすずめに送った1通のメールも切なかった。

沖縄 誘ってくれて うれしかった

じゃあな ばーか

 

2. 獅子尾先生がすずめに本当の気持ちを伝えるシーン 

私のこと ちゃんと 好きでいてくれたんですね

すずめとの出来事を思い返すように、その時自分がどう思っていたか、ひとつひとつ伝えていきます。

こっちまで1巻からのことを思い出してしまうんですよねぇ・・

最後に、すずめがまだ大好きだった頃の先生が重なるようにして、現在の先生が「好きだよ すずめ」って言います。

前も、今も、ずっと好きだったよ、ってことなんでしょうけど・・

先生遅いよ!なんでもっと早く言わなかったのー!と先生推しには耐えられません。

別れ際、「じゃあな」という先生の笑顔で、もう涙腺崩壊です。

言いたい事を全て吐き出せて、スッキリしたという笑顔なのでしょうか。

そう思いたい。

獅子尾先生、すずめに気持ちを伝えることができて良かったです。

 

散々泣いた後は、すずめと馬村の幸せシーンで、ほっこり締めくくることができます。

馬村が幸せになって嬉しい限りです。

先生にも早く幸せがやってきますように。