「ひるなかの流星」番外編のネタバレと感想

やまもり三香先生のマンガ「ひるなかの流星」番外編です。

2011年から2014年まで、マーガレットで連載されていました。

2017年3月に実写映画公開です。

やまもり先生の新連載、「椿町ロンリープラネット」もおすすめです!

ひるなかの流星の「番外編」には数話掲載されていますが、すずめと馬村のその後、獅子尾先生のその後の話をピックアップしたいと思います。

マンガ「ひるなかの流星」番外編 二人の日常

すずめは馬村と「恋人同士」という実感がわかないことに悩んでいた。

ゆゆかたちに相談すると、人気のカフェを紹介され、馬村と行ってみることに。

噂のカップル限定メニューは特大のパフェだった。

しかし、メニューをみたすずめは「海鮮塩やきそば」に一目ぼれ。

それを注文することに。

幸せそうに食べるすずめだった。

一方、デートがうまくいっているか心配なゆゆかたち。

そのカフェ、実は裏メニューがあって、それを頼むと「2人はずっとラブラブでいられる」というジンクスがあるのだと言うつるちゃん。

その裏メニューが何かわからないが、「塩っぽいモノ」らしいのだった。

完食したすずめは、全然カップルっぽいことをしていなかったと気付いたが、馬村の「美味かった」という言葉を聞いて、ま、いっか、と思うのだった。

 

仲良しの二人が見れて良かったです。

すずめは相変わらず「海鮮」に目が無いですね。

女子高生としていかがなものか。

馬村がいいなら、それでいいのかな。

 

マンガ「ひるなかの流星」番外編 隣の男

※獅子尾先生の家の隣に住む女性が主人公です

初めて見た 隣の男

少女誌の編集の仕事をしている鮫島。

ある日、仕事を終えて家に帰ると、会社に鍵を忘れてきたことに気付く。

仕方なく会社に戻ろうとすると、隣の部屋に住む獅子尾がちょうど帰ってきたところだった。

「ベランダ 貸してもらえませんか?」

事情を話すとあっさり家に入れてもらえた。

玄関に寿司柄のネクタイが置かれているのに気づく鮫島。

「こんな柄あるのか?」と心の中で思いながら、ネクタイを見ていると、「ベランダどうぞ」という獅子尾の声が。

勝手に 人の 領域に 入ってくんな

と言わんばかりの顔だった。

 

それからしばらく顔を見ないなと思っていた矢先、家の前で獅子尾に声をかけられる。

「ちょっとヒマ ありますか?」

鮫島は獅子尾の部屋に上がり込む。

「一人でのむのもわびしいなと思って」

そう言って酒を差し出す獅子尾は話を始めた。

 

今日 知り合いの 結婚式だったんですよ

ホント すげーいい式で

思わず目頭熱くなっちゃって

そこにいる 顔ぶれも 様々で

久しぶりに見る顔もあって

 

そう言いながら、獅子尾は会場を思い出す。

「久しぶりの顔」はすずめのことだった。

 

あいつが 幸せそうで よかった

心から そう思える日が来て 本当によかった

ちゃんと 思い出に できてたんだなー オレ

 

そう言った獅子尾の顔は、嬉しそうでもあり、悲しそうでもあった。

そのまま寝てしまう獅子尾。

そっと自分の家に帰る鮫島。

部屋とも本人ともそぐわない、センス皆無の「寿司柄ネクタイ」を見て鮫島は思った。

 

名前も知らない 隣の男は

ひどく 不器用な男だ

 

少し胸が痛くなるのだった。

 

次の日の朝、ばったり玄関先で会ってしまう二人。

獅子尾は昨日の夜のことを平謝りする。

そんなことより、あのネクタイはどうなったのか、この男に何があったのか、何となく気になる鮫島。

自分が少女誌の編集をしていると言うと、「詳しく話を聞きたい」と言う獅子尾。

隣の男の名前くらい、知ってもいいかなと思うのだった。

 

お酒を飲みながら、すずめと会ったことを思い出すシーンはちょっと切なかったですね。

獅子尾先生、結構引きずっていたんだなぁと。

初めて部屋を訪れた鮫島が「え?」と感じるほど、寿司柄ネクタイが大切そうに置かれていましたし。

すずめが卒業するまで辛かったろうなぁとか、色々想像してしまった。

 

この二人、すごい好きです。

続きが是非見たい。

やまもり先生、この2人が主人公のお話を書いてください。

(椿町ロンリープラネットが終わったら!)

ミステリアスな鮫島さん、「少女誌」に食いつく高校教師。

獅子尾先生、ついに出会っちゃったのではないでしょうか。