「ひるなかの流星」第3巻のネタバレと感想

やまもり三香先生のマンガ「ひるなかの流星」第3巻です。

2011年から2014年まで、マーガレットで連載されていました。

2017年3月に実写映画公開です。

やまもり先生の新連載、「椿町ロンリープラネット」もおすすめです!

マンガ「ひるなかの流星」第3巻のあらすじ

思わず「すき」と口にしてしまったすずめ。

遊びに来たゆゆかに、獅子尾先生に告白したと告げる。

すずめは、ゆゆかが何の用事で家に来たのか不思議に思うのだった。

 

ある日すずめは、手伝いを頼まれ、獅子尾先生のところへ行く。

そこで寝ていたと思っていた先生は起きていて、告白を先生に聞かれていたことを知ってしまう。

居ても立っても居られず、その場から逃げ出してしまう。

そんなすずめを見て、獅子尾先生自身もどうしたらいいかわからなくなっていた。

 

ゆゆかと帰宅すると、つぼみが来ていた。

「ライバルだね わたしたち」

いきなり宣戦布告されるすずめ。

ズバズバ物を言うつぼみに圧倒され、言葉を失う。

 

悩みぬいた末、すずめは行動に出た。

「私 先生に ずっと片思いしてます」

前に進むため、自分の気持ちを先生に伝える。

「ありがとう ごめんな」

そう答える獅子尾先生。

 

自分はフラれたんだと自覚したとたん、涙があふれてしまう。

馬村はそんなすずめを抱きしめて言った。

「お前 俺のこと すきになればいいのに」

馬村の気持ちには応えられない、「ふる方」も覚悟がいるんだということを知ったすずめ。

 

すずめの様子を心配して、遊びに来たゆゆか達。

すずめがゆゆかに「馬村から告白された」と告げると、ショックで家を飛び出してしまう。

好きな人が 自分を

好きになってくれない 気持ちは

わたしだって いたいほど わかるから

二人は和解する。

 

みんなで夏祭りに出掛けたすずめは、つぼみと一緒にいる獅子尾先生を見かけてしまう。

ショックでその場から逃げ出すすずめを追いかける先生。

「なんとも思ってないのに 生半可に 優しくしないでください」

そう言うずずめに、先生は答えることができなかった。

 

獅子尾先生は複雑な思いで諭吉おじさんの店を訪れる。

つぼみとは終わった、2年前に完結していた、と話をする。

 

付き合い始めて2年が過ぎた頃、つぼみは仕事で海外に行くかもしれない、と言って突然いなくなった。

あれから2年が過ぎて今に至っている。

「待ってるよ」と伝えられなかったことを悔いていたが、いつの間にかそんな思いは消えてしまっていた。

つぼみは自分なりに獅子尾に想いを伝えるが、「昔のようには想えない」というのが答えだった。

 

 すずめの「すき」に対して、たばこと赤ペン間違えてしまう獅子尾先生の動揺っぷりが可愛かったです。

先生の中で、すずめの存在がどんどん大きくなっているのかな。

すずめの告白は断りましたが、この段階では想定内。

告白されたことによって、今後はもっと意識しちゃうんだろうなー先生。

苦悩してしまえ!!

 

3巻は切ない場面が満載でした。

ありがとう ごめんな 告白される先生が、精一杯の気持ちで断るシーン。

いちばんムカつくのは

お前が泣いてんのに

なんもしてやれねーこと

すずめをどうにかしてあげたいと思う馬村。

すずめが先生を想う気持ちも知っていて、自分に興味が無いのもわかっていて、その上で出た一言、

お前 俺のこと すきになればいいのに

馬村推しになってしまいそうだ。

 

かめちゃんが諭吉おじさんにときめいていました。

諭吉おじさん、その笑顔は反則だろうよ・・(亀ちゃんにだけイケオジに見えるのか)

諭吉おじさん、確かにイケオジだと思います。

女子高生が反応しちゃだめだぞ!と思う部分はありますが。

諭吉おじさんって何歳設定なんでしょう。

いや、歳の差なんて関係ないよ亀ちゃん。

 

ゆゆかのツンデレは維持しつつ、すずめと仲良しなのがいいですねぇ。

2巻に続き、ますます女の友情が深まっています。

好きな人が 自分を好きになってくれない気持ちは

わたしだって いたいほど わかるから

同じ人を好きになってしまうパターンは、マンガでも現実でもよくありますが、好きな人が友達を好きで~みたいのも現実にあるあるですよね。

大概こじれる事が多いけれど、すずめとゆゆかのキャラだから仲を保っていられるのでしょうか。

馬村がすずめに告白したことを知ってショックなのに、速攻立ち直るあたり、ゆゆかおそるべし。

 

つぼみはもっと引っ掻き回すかと思いましたが、意外とあっさり。

まっさきに走っていっちゃうような

そんな相手 みつかるといいね

お互いに

大人な別れでしたね。

こんなふうに言えるのカッコいい。

つぼみは、自分の方が年上であり、自分から姿を消したということもある?

精一杯のつよがりかな、とも思いましたが。