鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第1巻です。
アニメ化もされました。
マンガ「神様はじめました」第1巻のあらすじ
主人公、桃園奈々生(ももぞのななみ)は女子高生。
ギャンブル好きの父親が突然失踪し、住む家を無くしてしまう。
身寄りも無く公園で途方に暮れていると、犬に吠えられ助けを求める怪しい男が。
男を助けて身の上を話したところ、額にキスをされ「自分の家を譲る」と言われる。
渡された地図をもとにその家に行ってみると、そこは廃神社だった。
「騙された」と思ってうなだれていると、「お帰りなさいませ ミカゲ様」と呼ぶ声が。
廃神社で待っていたのは、ミカゲに仕える神使の巴衛と、社に仕える鬼火童子の虎徹と鬼切。
額に土地神の印がある奈々生を見て、「お前は何者だ?」と問う。
公園で会った男は、家出中の土地神・ミカゲだったのだ。
公園でのいきさつを話すも、巴衛は「奈々生に仕える気はない」と言って社を出てしまう。
神社で一晩を明かした奈々生は、鬼火童子から話を聞く。
巴衛はもともと野狐で、犬嫌いのミカゲが狛犬代わりに迎え入れたこと。
土地神は、参詣者の願い事を聞くという仕事があること。
巴衛が一人でこなしていた仕事をかわりにやってみて、「自分には神様なんて無理だ」と感じた奈々生は社を出ていくことにする。
巴衛の前で、社を貶すようなことを言った奈々生は、去る前に謝罪をしようと物の怪達の世界へ立ち入る。
巴衛に「人のいるべき場所に帰れ」と言われた奈々生は、
「家に帰るのはアンタの方よ!!
あの社はアンタにとって簡単に捨てちゃえるもの!?
大事な自分の家でしょうが!!」
と言い残し立ち去る。
帰ろうとすると、鬼火童子から、土地神の奈々生が神使の巴衛にキスをすれば「絶対服従」させることができると聞くのだった。
帰り道、奈々生は道で倒れている老婆を助ける。
家に送り届け、老婆の家で一泊することに。
その晩、寝床に慌ててやってきた鬼切に、老婆が物の怪「鬼婆」であることを聞く。
鬼切と一緒に家から脱出する奈々生。
すぐに鬼婆に見つかってしまい追いかけられる。
土地神の能力、札に文字を書き対象物に貼ると、字が力を持ちその通りになるという「白札」を使って鬼婆に対抗する。
札を使って助けを求め、駆けつけた巴衛は面白がって高みの見物をするだけ。
万事休すというところで、奈々生は巴衛にキスをして神使の契約を結ぶ。
「私を助けろ」と命令された巴衛は奈々生を助けるのだった。
こうして奈々生は正真正銘の土地神となった。
ある日、奈々生のもとに沼皇女(ぬまのひめみこ)が挨拶に来ることに。
多々良という沼の主である沼皇女。
実は、縁結びの祈願に来たと言うのだった。
人の子に恋をした皇女は、奈々生に想いを叶えてほしいと頼む。
妖怪と人間の恋路は禁忌だと言う巴衛。
奈々生は「できる限りのことをする」と約束する。
街に小太郎という人間を探しに出掛ける奈々生と巴衛。
立ち寄ったアイス屋で小太郎を発見する。
奈々生は小太郎に沼皇女の話をして、一度会って欲しいと約束を取り付ける。
巴衛の術で人の姿になった皇女は小太郎に会いに行く。
奈々生のおかげで二人は少し前に進んだのだった。
普段はあまり読まない「ファンタジーもの」だったのですが、なんとなく1巻無料だったので読んでみました。
そしてドハマりしました。
主人公の奈々生はとにかくポジティブ女子です。
父親がギャンブルに溺れ借金に追われ、娘を置いて失踪するとか、身の上としてはどん底でかわいそうな女子高生です。
それでもとにかく前向きです。
そして、神だの妖怪だの目の前にして、最初はビビっているものの、わりとすんなり受け入れています。
なんという適応能力の高さ。
個人的に和装男子が大好きなので、巴衛にやられました。
これだけで今後の期待大です。
今のところ、カッコイイというよりカワイイ感じ。
耳とか尻尾が付いているんですけど、そんなの全然平気ですー。
神使の契約が「キス」っていうのは、少女マンガならではですね。
鬼火童子2人はお面を付けていて、最初は「え~!?」という感じでしたが、子供サイズに描かれているので慣れました。
(子供は普通に可愛い顔が良かったな、というのが個人的感想)
第1巻衝撃のキャラ、沼皇女です。
お姫様なのに…ナマズすぎるよ。
このインパクト、違う意味でコワイ。
でも、恋する乙女なのです。
巴衛の術で人の形になっていましたが、ホント差がすごい。
眉が「まろ」なのが若干気になる。
歯を「ガチ」とやって返事するのも面白カワイイ。
初対面なのに小太郎にぴったりくっついたり、行動はとても乙女でした。
普通だったら相当引かれる状況ではありました。
逃げなかった小太郎もすごい!
とにかく色々楽しくて続きがすぐ読みたくなります。
奈々生の土地神活動も本格化するのでしょうか。