「神様はじめました」第11巻のネタバレと感想

鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第11巻です。

アニメ化もされました。

マンガ「神様はじめました」第11巻のあらすじ

奈々生は巴衛と瑞希と一緒に、年神社で札をもらうため出かけることに。

入り口には十二鳥居があって、ここをくぐり、自分の12年を振り返らなければ、年神の社に行くことができない。

巴衛と瑞希が先に出口に出るが、奈々生がなかなか出てこない。

仕方なく奈々生の鳥居に入る二人。

12年前の奈々生に遭遇する。

今まで奈々生は親の話をすることがなかった為、巴衛も瑞希も初めて知るのだった。

ギャンブルに溺れる父親と、余命少ない母親。

そこには巴衛の知らない奈々生がいた。

子供の奈々生を連れて歩く巴衛。

「うちに帰っても誰もいない」と寂しそうにする奈々生に、「お前はそのうち賑やかな社の主になる」、と言って慰める。

奈々生 「やだっ ななみ けっこんしない」

巴衛 「俺ならお前を幸せにしてやれるぞ」

奈々生 「おにいちゃんは ちゃんと ななみのことがすきなの?」

巴衛 「好きだとも これで お嫁に来てくれるかい?」

小さい奈々生は、「いいよ」と答えるのだった。

 

鳥居を出た奈々生は、中での事を何も覚えていなかった。

年神の社に向かう途中、十二支の竜の子に遭遇する。

家出をしていて、「年神のところには戻りたくない」と言う。

奈々生が説得して、年神の社に案内してもらう。

年神は新しく着任したばかりで、自信をなくしていた。

「十二支にそんなに慕われている年神様なんて、めちゃくちゃ頼もしいです」

奈々生の言葉に元気をもらう年神。

お礼に奈々生の母親の写真を渡すのだった。

 

黄泉で自分の体を取り戻せなかった霧仁は、新たな策を考えていた。

石板鏡を使って黄泉へ潜入する。

一緒に付いてきた夜鳥が、悪羅王に執着することを不審に思う霧仁。

山の上で燃え盛る自分の体を発見する。

たどり着くまであと一歩だったが、霧仁の体は人間であり、もはや限界に近かった。

見かねた夜鳥は、霧仁を連れて地上に戻ることに。

 

奈々生が土地神になって初めての年末。

木札を買うため、巴衛と共に妖の市場へ出かける。

巴衛に「ここで待っていろ」と言われ、奈々生が一人でいると、占い師のウサギに声をかけられる。

「巴衛にどう思われているか」、問いながら運命くじを引くと、手にはつぼみの花が。

いつか咲く日が来るように、少しは期待してくれているのか、と思うのだった。

 

運命くじと引き換えに、巴衛にもらった「邪念避けの葉」をウサギに渡してしまった奈々生は、妖怪に追いかけられる。

ポケットに入っていた「交通安全」の白札を使い、追いかけてくる妖怪を大通りに誘い込む。

妖怪たちは、巨大な妖に踏みつけられてしまう。

奈々生はお札のおかげで難を逃れるのだった。

 

奈々生の幼少期が壮絶でしたね。

よくこんなに真っ直ぐ育ったなと感心するばかりです。

お母さん、自分の生い先長くないとわかっていて、ダメすぎる父親に娘を託したのはどうかとおもいますが…

奈々生 おとこ あてにしない

ひとりで ふとる

健気すぎて涙が出ますねぇ。

年神様に母親の写真をもらった奈々生が嬉しそうで、ほっこりしました。

「おにいちゃんは ちゃんと ななみのことが 好きなの?」

この質問は、大人みたいで感心しました。

奈々生、お母さんが言っていたことわかってるなーと。

巴衛の想定外のプロポーズ、素敵でしたね。

「お嫁に来てくれるかい?」

「いいよ」

瑞希のことは「ひとさらい」だと言って逃げたのに、巴衛に懐いたのは「本能」なんでしょうかね。

子供の奈々生に向ける、巴衛の顔がとても優しかったです。

 

度々出てくるこの男、夜鳥の行動が読めません。

何かを企んでいるのは間違いなさそう。

黄泉に入ってもダメージを受けていないということは、それなりの力をもった妖怪なのでしょうか。

霧仁の式神、ひとり消えてしまいました。

紋次郎…あっけなくて少し可哀想だったな。

それだけ「黄泉の毒」が強烈ということですよね。

霧仁と夜鳥、まだまだ問題を起こしそうです。