「神様はじめました」第12巻のネタバレと感想

鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第12巻です。

アニメ化もされました。

マンガ「神様はじめました」第12巻のあらすじ

ある日、巴衛と瑞希が外出中、留守番をしていた奈々生は、社ごと犬鳴沼にさらわれてしまう。

「沼皇女と犬鳴沼の皇子、錦の二人がミカゲ社で挙式をすることになった」と説明する、使者の蒼依。

婚礼の日まで、奈々生の世話を申しつかったと言う。

 

その頃、地上では沼皇女と小太郎がミカゲ社に向かっていた。

途中、雨宿りをしていると、皇女の前に錦が現れる。

人間の姿になった皇女に気付かない錦は、二人を捕らえようとする。

小太郎の前で姿を晒したくない皇女は、その場から必死で逃げる。

捕まってしまうかと思われた瞬間、龍王が現れて難を逃れる。

 

犬鳴沼に連れてこられた奈々生は、錦に直談判しようとしていた。

しかし、錦に対面することはできず、要件はすべて錦の養育係、不知火を通す必要があると蒼依から聞く。

奈々生は蒼依と共に、こっそり錦の宮に侵入する。

突然、目の前に現れた錦。

「自分と社を地上に戻せ」と詰め寄る奈々生。

初めて女から罵詈雑言を浴びた錦は面食らってしまう。

仕返しがしたい錦は、奈々生の部屋を訪れる。

しかし、またも奈々生にやりこめられてしまうのだった。

 

怪我をした小太郎は、皇女と龍王に連れられて病院へ。

皇女がいったい何者なのか、不審に思い始める。

龍王が「妖怪ナマズ女だ」と教えるも信じない小太郎に、一瞬だけ妖の世界をを見せる。

小太郎は皇女に直接尋ねる。

「君は 人じゃないの?」

皇女は否定するも、聞き返す。

「わらわが 妖であっても、小太は わらわが 好きであったか」

小太郎は「こんな状態で、君を受け入れることはできない」と答える。

皇女は「もう二度と現れない」と言って、その場を去るのだった。

 

気を失った小太郎が目を覚ますと、龍王が迎えにきていた。

小太郎の煮え切らない様子を見ていた龍王は言う。

「お前 めんどくさい。信用されたかったら、信用に足る 男になれ」

小太郎は、「自分がそれくらいの男だったら、皇女はもっと早く本当のことを言えたのかもしれない」と気付く。

「僕は 姫美子(皇女)ちゃんが、妖怪でも ナマズでも、大好きだ!」

そう叫ぶと、龍王は小太郎を多々良沼へ連れて行くのだった。

 

社ごとさらわれて2日目、奈々生はすっかり錦と打ち解けていた。

錦に恋愛指南する奈々生。

錦は次第に人が変わりつつあった。

 

一方、ミカゲ社が消えたことに驚き、多々良沼を訪れていた巴衛と瑞希は、皇女と共に犬鳴沼に到着する。

 

 12巻は、姫美子(皇女)と小太郎の巻でしたね。

ひめみこカワイイ!

本当のことを言ってくれなかった、と小太郎は怒っていましたが、正体を知られたら嫌われてしまうのでないか、と考えた姫美子の気持ちがわかります。

妖怪ですからね…しかもナマズだし。

2人の関係がうまくいっていると思っていただけに、犬鳴沼の錦、非常に邪魔者でした。

ミカゲ社で挙式なんて、勝手に決めていい迷惑だな。

 

龍王、大活躍でした。

奥さんのおつかいで来ただけなのに、最後まで小太郎の面倒をみてあげて。

小太郎を放っておけなかった、という龍王の性格が最高です。

若干扱いが雑でしたが。

いきなり妖の世界を見せたのは、小太郎を思ってのことだったのか。

「ここを二人が乗り越えたら、絆は確固たるものになる!」とか深くは考えていないんだろうな…

龍王には、姫美子が小太郎を「たぶらかしてる」ように見えていたんですよね。

 

錦は最初、本当に嫌な奴でしたが、奈々生と関わってから変わりましたねー。

結局は、世間知らずのお坊ちゃまだったということでしょうか。

「ごめんなさいとか、ありがとうとか言えるようになりなさい」って奈々生が幼稚園の先生みたいでした。

短期間のうちに、人として(妖として?)根本の部分から鍛え上げられました。

逆に不知火がどんな養育してきたのか疑っちゃいます…

次巻は姫美子(皇女)の反撃か!