「神様はじめました」第14巻のネタバレと感想

鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第14巻です。

アニメ化もされました。

マンガ「神様はじめました」第14巻のあらすじ

一度は良くなったかに見えた巴衛の容態が急変し、全身にアザが出始める。

巴衛の妖力が弱まり、社が崩れ落ちそうになった時、ミカゲが現れる。

「もう大丈夫だ。僕が 誰の目にもふれさせないから、安心してお休み 巴衛」

ミカゲは巴衛を鏡の中に封じ込める。

荒れ果てていた社は、ミカゲが手をかざすとあっという間に元通りに。

 

「巴衛の命は もってあと7日」

そう言うと、ミカゲは昔話をはじめた。

 

ミカゲが巴衛に初めて会った500年以上前、既に巴衛には死相が出ていた。

全身に出たアザは、神堕ちした邪神の呪紋で、無効にはできない。

巴衛が神堕ちと結んだ契約。

愛しい人間の女と 一生を共にすると誓ったが

その女が死んだから 俺も逝かねばならない

俺は 人になり損ねたから

死んでも 雪路のいる所へはいけない

「なにと引き換えにしても、一緒にいたかった」と言う巴衛。

不憫に思ったミカゲは「忘却の能力」を巴衛に与えるのだった。

 

暗示は巴衛が雪路を思い出したことで解け、呪紋が発動したと言うミカゲ。

人を好きになることで、ミカゲの暗示は解けることになっていた。

巴衛が奈々生を好きになったことで、暗示が解けたと言うのだった。

 

話を受け入れることができない奈々生は、社を飛び出してしまう。

いつの間にか気を失い、目が覚めると霧仁の屋敷にいた。

奈々生を、黄泉の入り口を支える「神柱」にすると言う夜鳥。

黄泉行きをあきらめない霧仁は言う。

「要は やるか やらないかだ。最後の1秒になっても 俺は黄泉行きは 諦めねぇからな」

それを聞いた奈々生は、「自分だって諦めなくていいんだ」と気付き、霧仁の屋敷を出る。

 

社に戻った奈々生は、瑞希の「時廻の香炉」を使用して過去に行き、巴衛の契約を阻止するという案をミカゲに伝える。

過去を変えるのは、神でも立ち入れない領域。

契約を無くせば、巴衛と出会う未来も無くなるかもしれない。

そう諭すミカゲを振り切って行こうとする奈々生は、「頭を冷やせ」と玉に閉じ込められる。

「過去があって、今がある」という意味に気付いた瞬間、玉が割れる。

 

巴衛が助かっても、瑞希が独りになってしまう、それに気付いた奈々生は、ヨノモリ社に瑞希を迎えに行く。

過去を変えるのではなく、「現在を変えればいい」、神堕ちに呪紋を消す方法を聞くために過去へ行く、と瑞希に告げる。

 

過去に入った奈々生は、ミツハという川辺の神に会う。

巴衛たちが西にいるかもしれないという情報を掴む。

ミツハは父親からもらったという神使の卵を大事に育てていた。

出雲の大国主からもらった由緒正しき神獣だという。

いつか、妖怪に手出しなどさせない、梅の花が咲く社の神になるのが目標だと、未来を疑わず、真っ直ぐ見ているミツハ。

奈々生は、ミツハに会えてよかったと思うのだった。

 

ミツハと別れた奈々生は、人里にたどり着く。

トラブルに巻き込まれている子供を助けると、逆に捕らわれてしまう。

そこに雪路が助けに来る。

 

一方、悪羅王と共に暴れまわっていた巴衛は、出雲からの命を受け、妖怪駆除をする戦神の攻撃を受けてしまう。

傷を負ったまま逃げていると、更に人間に追われる。

ついに動けなくなった巴衛は、子供の姿に化けて逃れようとする。

巴衛の前に現われたのは、怪我を負った巴衛が人間に追われていると聞き、雪路の家を飛び出した奈々生だった。

 

巴衛が鏡に閉じ込められてしまいました。

しばらく神使の巴衛に会えないのが寂しい。

その代わり、妖狐の巴衛がたくさんでてくるのかな。

このまま死んじゃうなんてことはないよな…

ミカゲ程の神様だったら何とかできるんじゃないの?とか、大国主に頼んでみればいいじゃん、とか色々考えました。

でもそこは奈々生が、壮大なスケールの救出劇を繰り広げてくれることに、心から期待しています!

 

「神様は乗り越えられる試練しか与えない」みたいな言葉があったな、と思い出しました。

そもそもなんで試練なんて与えられなきゃならないのか。

神も仏も無いと思っているので、こういったひねくれ思考になってしまうのですが。

自力で 思い至ることが大事なんだ

奈々生が自分で気付いたから、玉が割れて出ることが出来た。

玉に閉じ込められたのも、ミカゲが与えた試練?

これから奈々生に立ちはだかる試練は、乗り越えられる物なんでしょうか…

 

ミツハのお話、すごく良かったです!

瑞希が聖神使である証拠がこんなところに。

大国主からもらった卵だったなんて。

別れ際、「夜ノ森水波姫(ヨノモリミツハノヒメ)」というミツハの本名を聞いた奈々生が、ヨノモリ社のことだ、と気付いたシーンが感動でした。

ミツハちゃんに見せてあげたかったですね。

「ヨノモリ神は自然に還った」と3巻辺りで読んだ気がしますが、瑞希はミツハちゃんに会ったことあるのかな…

 

雪路のイメージ、想像していたのと全然違ったので驚きました。

もっとおしとやかな姫っぽい感じかと思っていました。

考えてみれば、巴衛が好きなタイプはこっちかも。

美しい上に男勝りなカッコ良さ。

「妖怪が大嫌い」のようでしたが、巴衛とはどんな風に関係していくのか楽しみです。

それより、奈々生が川で巴衛を助けてしまったのはいいのでしょうか…