「神様はじめました」第16巻のネタバレと感想

鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第16巻です。

アニメ化もされました。

マンガ「神様はじめました」第16巻のあらすじ

隙をみて悪羅王から逃げた奈々生。

物陰に潜んでいると、偶然雪路に声をかけられる。

大名家に嫁ぐことが決まった雪路は、嫁入り道具を買うために都に来ていた。

奈々生は、雪路の幸せを祈るのだった。

 

悪羅王のもとに、退屈した巴衛が訪れる。

雪路の輿入れを狙って襲うという計画を聞いた巴衛は、興味ない素振りをする。

 

輿入れ前日、雪路の前に妖怪が現われる。

「お前は 悪羅王様のもの。無事に 輿入れなど できると思うな」

雪路を守る為、奈々生は自分が替え玉になって輿に乗ると申し出る。

その代わり、黒麿を探すよう、雪路の義父に頼むのだった。

 

そして輿入れ当日、雪路はこっそりと家を出て、奈々生の花嫁行列も出発する。

途中、休憩をしていると、悪羅王の手下「煌かぶり」の攻撃を受ける。

次々と人が襲われる中、奈々生は白札を使って、煌かぶりを自分の方へおびき寄せる。

うまく逃げられたかと思われたが、足に煌かぶりのしびれ毒が刺さってしまい、動けなくなってしまう。

万事休す、という時、巴衛が現れる。

「悪いな 煌かぶり。それは 俺のなんだ」

そう言って奈々生を連れ去る。

 

巴衛の中で雪路に対する感情が変化しつつあった。

泣くか怒るかの奈々生を、桜が満開の場所へ連れて行く。

「やっと 笑ったな。ずっと そうしていろよ」

と言うのだった。

雨宿りした荒屋で、初めて出会った日からずっと、お前に恋焦がれていた。

川原で助けられ、毎晩頭を撫でてくれたことも知っていた、と話す。

「お前が なにより 愛しい。そばに いてくれ」

それを聞いた奈々生は、「私はもうとっくに巴衛のもの」と答えるのだった。

 

「未来で巴衛の妻になる」と約束した奈々生の体に異変が。

時廻りは時間切れが近づいていた。

奈々生を雪路だと思っている巴衛は、仕方なく大名屋敷に連れて行く。

雪路と鉢合わせるのを避ける為、人目が付かない場所へ下してもらう。

巴衛は別れ際、自分の妻になるという約束の証に、奈々生のかんざしが欲しいと言う。

受け取った巴衛は「必ず迎えにくる」と言って去るのだった。

程なくして奈々生は、その場所から消えるのだった。

この一部始終を、離れた場所から雪路に目撃されていた。

 

消えた奈々生は、たどり着いた場所で黒麿の名前を呼ぶ。

すると姿を現した黒麿。

奈々生は契約を無効にする方法を尋ねる。

契約を結ぶためには、誓いをしるす品物を差し出すことになっていて、それを取り戻せば契約が無効になるという。

品物はまだ黒麿が受け取っていないため、返してもらうことはできなかった。

黒麿に送られて、奈々生は現代に戻る。

 

煌かぶり、ぽっと出のくせに凄ーくイヤな奴でしたね。

悪羅王の手下だけど、毛玉が気の毒になりました。

あの言われよう。

そういえば巴衛も臭いから近づくなとか言ってたかも…酷いな。

死体でアートなんて悪趣味すぎます。

 

巴衛の恋煩い、自分の気持ちの変化に戸惑う様子が愛しかったです。

突き放したかと思えば、すぐに助けに現れるし。

俺が嫌ではないと言え、なんて命令したり。

あんなに怖そうな妖怪なのに。

なんか可愛らしい。

 

奈々生を雪路と勘違いしているけど、巴衛が一気に素直になりました。

もう奈々生はこのまま過去にいれば上手くいくんじゃないの?とさえ思いました。

黒麿から呪紋を解く方法を教えてもらえたし、全て上手くいって欲しいなぁ。

奈々生と巴衛のやりとりを、雪路に目撃されていたのが気になります。

 

番外編がすごく良かった!

年神様にお札をもらいに出かけた時、巴衛が12年前の奈々生に会います。

巴衛が小さい奈々生に言った言葉を、現在の奈々生が覚えていた、というストーリー。

「誰の言葉だったっけ」

巴衛の言葉だったという事までは覚えていなかった。

その言葉通り、奈々生の周りは賑やかになりましたね。

平和でほっこりするお話でした。