「神様はじめました」第17巻のネタバレと感想

鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第17巻です。

アニメ化もされました。

マンガ「神様はじめました」第17巻のあらすじ

時廻りを終えて、現在に戻った奈々生。

ミカゲから、「君のやるべきことは全て終わった」と聞かされる。

自分がまいた種がどう芽吹いたのか、見届けるために、最後の時廻りに出掛ける。

 

再び怨獄山にやってきた奈々生は黒麿に対面する。

黒麿から話を聞き、事のいきさつを見せられる。

 

巴衛は雪路と添い遂げることができなかった。

雪路は死んでしまったのだった。

 

大名家に嫁いだ雪路は、夫と幸せに暮らしていた。

しばらくして、雪路のお腹に子供ができる。

そんな中、悪羅王が雪路の居場所を突き止め、屋敷を襲い、夫は殺されてしまう。

屋敷はあっという間に火の海。

腹の子だけは何としても守りたい雪路の前に、巴衛が現れる。

 

巴衛は、火の粉が目に入って見えなくなった雪路を看病する。

8年ぶりにあった雪路の様子が、前と違うと感じていた。

お腹の子供を無事に生みたいと巴衛に話す雪路。

巴衛は体調が悪化した雪路に、龍王の目を飲ませる。

そして、人間になって雪路と共に生きることを決め、悪羅王に別れを告げる。

 

龍王の目を飲んで回復した雪路は、無事に子供を出産する。

それを見た奈々生は、雪路が母親になれたことを喜ぶのだった。

 

短命の種だった雪路、その子供は龍王の目によって丈夫に育った。

それは親から子へと代々受け継がれ、今の奈々生に伝わったのだと話す黒麿。

奈々生は雪路の子孫だったのだ。

 

黒麿のもとにやってきた巴衛が契約のしるしとして差し出したのは、奈々生が渡した「かんざし」だった。

黒麿に別れを告げた奈々生は現代に戻る。

 

ミカゲは、鏡の中から出てくるよう、巴衛に話しかける。

過去を思い出した巴衛は、「俺はもう求めたくない」と言って拒否する。

ミカゲは、奈々生が雪路の遠い子孫であることを話す。

「人間は弱くない、奈々生の存在自体が強さの証明だ」

巴衛は鏡の中から出て、奈々生によって呪紋は解けるのだった。

五百年前に お前が好きになった女性は

時廻りで 過去へ飛んだ 奈々生さんだ

ミカゲは巴衛に奈々生から聞いた話をするのだった。

 

奈々生は、過去の記憶を取り戻した巴衛が今何を思っているのか、雪路は最後まで幸せだったのか、気になっていた。

「雪路さんは 最後まで 幸せだったと思う?」

巴衛に尋ねる奈々生。

「最期 雪路は血まみれで絶命した。ただ 笑っていたな」

それを聞いて安心するのだった。

 

悪羅王が最低すぎて胸が痛くなりました。

前巻でちょっといい奴かもと思ったのは撤回!

やることが本当に残酷だなぁ…

雪路と旦那さんが仲良さそうにしているシーンを見ていただけに、これは衝撃的でした。

悪羅王の問題が解決していないままなので、次巻からが心配です。

せっかく奈々生と巴衛がうまくいったのに、邪魔しないで欲しい!

 

過去と現在、絡み合って時々?となりそうでしたが、スッキリ解決しました。

ミカゲが20年留守にしていたワケや、奈々生はなるべくして土地神になったことなど。

巴衛が500年前好きになった雪路は、実は奈々生だったんですね。

雪路は妖を恨んでいたけど、お腹の子供の為に巴衛の助けを求めた。

奈々生と巴衛が想い合っていることも知っていました。

 

龍王の目が受け継がれて、短命の種だった雪路から、代々産まれる子は丈夫に育った…という話。

奈々生の中から、干からびた龍王の目が出てきましたよね。

だんだん効力は弱くなっていくのでしょうか。

身体から取り出してしまうのはダメだったんじゃないのか?

奈々生の子供はどうなるの?…どうでもいい疑問が。

 

まぁとりあえず、ミカゲほどの神様にも手に負えなかった巴衛の呪紋を解いてしまった奈々生。

期待を裏切らない、壮大な救出劇でした。

なにより、巴衛が生きててよかった!

二人の想いが通じて嬉しいです。

すごいクライマックス感がありましたが、次巻以降、ここからどう展開していくのかも楽しみです。

 

雪路のたった一つの心残り、「子供の成長を見届けたかった」という願いが実は叶っていた。

というオチが良かった。

雪路はすごく旦那さんのこと愛していたんだなぁとわかりました。

死ぬ間際、悪羅王に突然殺されてしまった旦那さんが迎えに来て、また二人が再会できたシーンが泣けました。

今までで、17巻がいちばん泣けたかも。