「神様はじめました」第24巻のネタバレと感想

鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第24巻です。

アニメ化もされました。

マンガ「神様はじめました」第24巻のあらすじ

奈々生は瑞希から受け取った、ウナリの羽衣をまとって火の山へ入る。

悪羅王の身体に同化した夜鳥は、その場から逃げようとしていた。

しかし、巴衛に大国主の御霊を奪われ、体が解け始める。

それでも諦めようとしない夜鳥。

黒麿の手に邪魔されて、巴衛にも捕まえられない。

 

大国主は黒麿を説得し続けていた。

自分と一緒に来るように言うも、拒否されてしまう。

そして、奈々生が大国主を見つける。

動揺して隠れてしまった黒麿に、話しかける奈々生。

「黒麿のおかげで巴衛が呪紋から救われた」とお礼を述べる。

時廻の中、黒麿が行く先を照らしてくれた、それがどれだけ心強かったか。

「あなたが 私を 導いてくれたんです、ありがとう 黒麿さん」

奈々生の言葉を聞いた黒麿は、自分は誰かにとって必要だった、そう言われたかったと気付く。

「自分の存在を肯定してもらえた」、と晴々とした気持ちで逝くのだった。

 

夜鳥が悪羅王になるくらいなら、自分が悪羅王の意思となって生きるか、一瞬気持ちが揺らぐ巴衛だったが、思いとどまる。

夜鳥は黒麿の力を失った為、崩れ落ち、燃え尽きてしまう。

悪羅王の体は、進化の水が手に入るまで、山の炎に守らせることに。

ミカゲたちのところへ戻った奈々生は、何がどうなっているのかわからない、と言う霧仁の母親に香夜子の言葉を伝える。

「その体の 本当の持ち主だった 息子さんは、雪山の事故の時 すでに亡くなっていたそうです」

ミカゲは霧仁の体から、悪羅王の魂魄を取り出して、母親に見せるのだった。

 

イザナミの宮殿に戻った一同。

奈々生は、進化の水を使って、悪羅王の進化をやり直すという提案をする。

瑞希と乙比古が持ち帰った、進化の水は1滴。

イザナミはまず自分が試して、次の1滴が生まれるまで100年待てと言う。

それでは100年間も、悪羅王の魂が漂い続けてしまう、と反論する巴衛。

すると、霧仁の母親、亜子が「その子を自分にくれ」と申し出る。

自分がもう一度この子の母親になる、と言うのだった。

 

ミカゲ社に戻ってきた奈々生たち。

突然、大国主が現れる。

黒麿の、最期の仕事を引き受けに来た、黒麿の代わりに、大国主が巴衛を人にすると言う。

喜ぶ奈々生と巴衛。

しかしミカゲは、「二人の将来の方向が定まるまで待ってほしい」と言う。

そして、高校を卒業する1年後まで待ってもらうことに。

 

将来を考え始めた奈々生。

瑞希は寂しい気持ちを奈々生に悟られないよう、明るく振る舞っていた。

しかし耐えられなくなり、クラマの家に押しかける。

奈々生のいない生活を、想像しないようにしていた瑞希。

クラマに言われ、奈々生と正面から向き合うのだった。

 

奈々生は新生活の資金を稼ぐために、バイトを始めた。

しかし体調を崩して寝込んでしまう。

奈々生の代わりに働く巴衛。

人間界での慣れない仕事が上手くいかず、ミカゲに泣きつく。

ミカゲ社で神使として働いてる間、バイト代が欲しいと頼む。

巴衛は神使の報酬、500年分を手に入れるのだった。

 

旧友の大国主でも、頑なに動かなかった黒麿の心。

奈々生があっさり動かしてしまいました。

そりゃ大国主様、自信喪失ですね…。

奈々生にしかできなかった、のかもしれません。

 

亜子さんは、霧仁のこと、本当の息子のように思っていたんですね。

悪羅王の魂魄を、「自分にください、この子の母親になります」と言ったところも感動でした。

身を挺して母親をかばった、悪羅王の最期の行動からしても、本当の親子に近づけていたのかもしれません。

以前、亜子さんが、霧仁を平手打ちして叱った場面もありました。

悪羅王が進化をやり直せるといいな、と思います。

 

本当は寂しくて仕方ないのに、必死でそれを隠そうとする瑞希が可哀想で胸が詰まりました。

瑞希って本当に奈々生が好きですよね。

それがわかるだけに、奈々生がミカゲ社を出る準備をするのを、黙って見守る瑞希。

見ているこっちが辛くなってしまいます。

 

巴衛がミカゲに対して、こんなに可愛く甘えるの、初めて見ました。

すごいカワイイ。

でも実は企みがあったとは。

過去の分請求するって…策士だな。

500年分もっていかれたミカゲ様が、魂抜かれたようになってました。