「神様はじめました」第25巻のネタバレと感想

鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第25巻です。

アニメ化もされました。

マンガ「神様はじめました」第25巻のあらすじ

黄泉での騒ぎから10か月。

奈々生は短大に合格する。

卒業式が近づいていた。

それは、神の印を返上し、ミカゲ社を出る時が近づいている、ということでもあった。

 

ある日、学校からの帰り道、奈々生の前に小太郎が現れる。

皇女と1か月連絡が取れず、自分の代わりに様子を見てきて欲しいと言う。

 

奈々生は巴衛と共に、多々良沼へ向かう。

皇女は小太郎の子を妊娠していた。

ずっと見守ってきた、皇女の想いが成就するのを見届けることができて嬉しい奈々生。

「神様をやって良かった」、そう思うのだった。

 

皇女は奈々生に、結婚式を挙げるよう勧める。

奈々生は、巴衛が嫌がることを予想して、「別にしなくていい」と答える。

皇女は奈々生に、様々な花嫁衣装を着せ、幸せそうな姿を巴衛に見せる。

巴衛は、結婚式をしてもいいかもしれない、と思うのだった。

そして二人は人間になる前に、ミカゲ社で結婚式を挙げることに。

 

クラマは御山に帰ることに決め、それを伝えるために、あみを呼び出す。

同じ頃、テレビではクラマの突然の芸能界引退ニュースが。

クラマはあみに、僧正坊の跡継ぎ候補の選定人として、御山で働くことになった、と話す。

何年かかるかわからない、だから、あみに話しておこうと思った。

あみは、「待っててもいいか」と問う。

答えることができず、その場を去るクラマ。

あみは外に向かって叫ぶ。

「私 待つから!クラマくんが 帰ってくるの 待つから!!」

 

結婚式前日、ミカゲ社に小太郎が現れる。

皇女に会うべきか、身を引くべきか、巴衛に教えて欲しいと言う。

巴衛は、皇女が妊娠している事を教えてしまう。

それを聞いた小太郎は、自分自身で答えを出すのだった。

 

ミカゲ社での最後の夜、巴衛と瑞希とクラマは酒を飲み、泥酔していた。

瑞希が巴衛に言う。

「僕 巴衛くんのこと 好きだよ。だから 奈々生ちゃんをつれていってしまうのが、君で良かった」

奈々生はミカゲに最後の挨拶をする。

「今の私にとっては、ミカゲさんが 義父さんです。瑞希のこと、どうかよろしくお願いします。

今まで本当に、ありがとうございました」

 

そして卒業式当日、クラマはあみを見つけて言う。

「いい女になって いい男をつかまえて、たくさん恋をして、それで ダメだったとしても、最後まで 独りだったとしても、その時は 最後に俺が さらいに行く」

あみは笑顔で「はい」と答えるのだった。

 

卒業式を終え、いよいよ結婚式を迎える。

着替えを終えた奈々生と巴衛は、ミカゲ社に向かう。

道中、さまざまな面々が祝福の言葉を贈る。

結婚式は盛大に執り行われる。

 

皆と過ごす、最後の夜を終え、いよいよ別れの時。

「二度と会えない?」と聞く瑞希に、奈々生は「強くなって帰ってくる」と告げる。

奈々生と巴衛は人間になるため、大国主の元へ。

「自分には夢がある」と言う奈々生。

それは、今よりもずっと大人になって、足元を固めて自立して、ミカゲ社に帰ってくるという夢。

 

10年後、それは現実となるのだった。

 

最終巻、別れのシーンが盛りだくさんで、涙涙でした。

個人的に、鬼切、虎徹との別れのところはかなり泣けました。

隅っこに、二人で小さく座る姿にやられました。

そして、今までに登場したそれぞれが、幸せに暮らすシーンも盛りだくさんで、楽しかった!

 

瑞希が、巴衛のこと好きだよ、と言ったシーンにはやられました。

あんなにいがみ合っていたのに。

巴衛が照れて、「…ん」と答えるのが可愛すぎ。

これまで何回かあったような気がします。

巴衛と瑞希、兄弟みたいでした。

 

クラマは最後に男見せましたねぇ。

巴衛にまんまと言い当てられてました。

「深みにハマるのが怖い、引き返せる距離を保ちたい」

確かにそんな感じでした。

卒業式の日に、あみに告ったシーンはかっこよかった。

 

参進の儀、ミカゲ社に向かうまでの場面、25巻の中での様々な出来事が思い出されて、胸がいっぱいになりました。

飾っておきたいくらい、本当に素敵な画!

縁の糸を紡ぐ、土地神の庭には、ミカゲさんと小鬼くんたちが待っていました。

奈々生が繋いできた縁、ですよね。

 

小太郎は皇女と一緒にいる選択をしたんですね。

どんな子が産まれるのかな…

小太郎、沼で暮らせるのだろうか。

そっちにいて平気なの!?と、いろいろ気になることはありますが。

皇女と小太郎なら、幸せになれると思います。

 

巴衛は人間界で、スーパーサラリーマンになりました。

町のしがない工務店を2年で大きくしたとか。

顧客データは全て頭に入ってるとか。

人間になったのに、どこか人間離れしてる。

そして、学生結婚、結婚10年目で、奥さんと一緒にいたいから定時で帰る。

OLさん、その通り、おとぎ話だよ。

巴衛がスマホってだけで笑えるのですが、相手が「悪羅王」ってツボでした。

 

人間界で連絡を取り合う、巴衛と悪羅王。

悪羅王が! か、か、カワイイ…

予想外の展開。

相変わらず、巴衛に対する物言いが「悪羅王」のまんまです。

そして、巴衛がスマホなのに、悪羅王が黒電話って。

 

亜子さん、悪羅王に何て名前つけたのかな。

女の子ですよね!?

春休み中ということは、幼稚園なのか。

お友達と上手くやれてるのかな…女の子なのに喧嘩っ早そう。

いろいろ心配。

 

最高のハッピーエンドでした。

親になった奈々生と巴衛、なんとまぁ素敵な家族だこと。

急いで駆け寄って行く、瑞希と小鬼くんたちが印象的でした。

瑞希、嬉しかっただろうなぁ。

 

全25巻、最高に楽しかったです!