「神様はじめました」第8巻のネタバレと感想

鈴木ジュリエッタ先生のマンガ「神様はじめました」第8巻です。

アニメ化もされました。

マンガ「神様はじめました」第8巻のあらすじ

黄泉の穴から落ちてしまった奈々生と霧仁。

黄泉の住人に追いかけられ逃げていると、黄泉国の神、イザナミの神殿に案内される。

奈々生は現れたイザナミ神に、霧仁の体は既に死んでいて、何者かの霊体が宿っているのだと聞かされる。

霧仁を地上に返すことはできないと言われた奈々生は、黄泉のものを食べて、「ここに置いてくれ」とイザナミに頼み込む。

そして、白札を使って霧仁を探し始める。

 

一方捕らえられた霧仁は夢を見ていた。

冷たい暗闇に長い間閉じ込められていたある日、毛利霧仁という人間の精神体に話しかけられる。

逝く前に一つ心残りがあり、自分の体と引き替えに、母親への伝言を頼まれてくれないかと言う。

暗闇から脱出したい霧仁(悪羅王)は、精神体の霧仁の願いを引き受けることに。

こうして今の霧仁が誕生したのだった。

霧仁の体に乗り移った悪羅王は、黄泉にある本当の自分の体を取り戻すため、香夜子を利用するのだった。

夢から覚めると、目の前には助けに来た奈々生の姿が。

 

その頃、地上で留守番中の巴衛のもとに、乙比古神から知らせが届く。

奈々生が黄泉で行方不明だと知った巴衛は、虎徹と助けに向かうのだった。

 

霧仁と黄泉の出口を探す奈々生だったが、イザナミの神使、緋王に邪魔される。

やっと辿り着いた黄泉比良坂の入り口は、戦神の結界で封じられていた。

巴衛は入り口の外で戦神から攻撃される。

神使のままでは神に勝てないと、虎徹が神に返却する為に持っていた打出の小槌で妖にもどる。

そして、緋王に襲われそうになった奈々生を助けて地上へ。

奈々生たちと一緒に地上に戻った霧仁は、「またな」と言って姿を消すのだった。

 

神議り4日目、出雲に戻った奈々生が目を覚ますと、巴衛の姿がない。

危険な妖怪扱いされ、大国主に牢へ入れられていたのだった。

奈々生は牢へ助けに行くも、「神使になるのは少し考えさせてほしい」と言われてしまう。

巴衛は「奈々生が自分にとって何なのか」、改めて考えていた。

牢を訪れ話を聞いた瑞希は、

「それはもう ただの好きな子だよ」

と言うのだった。

俺は 奈々生のことが 好きなのか

よくわからぬが 俺は 惹かれているのだろう

自問自答する巴衛。

奈々生の神使に戻ることに。

 

神議り7日目。

着々と神の仕事をこなす奈々生。

仕事を終えて、夜の宴に参加していると、暗闇で助けてくれた蝶を見かける。

急いで追いかけた先にはミカゲの姿が。

ミカゲは「今までよく頑張った」と奈々生を褒める。

そして、巴衛について話し始めた。

「巴衛が完全に自分を必要としなくなるまで、会うことはできない。

巴衛は、人を儚いものだと思い、人と関わることを恐れている。

人は弱くないということを、奈々生が教えてあげてほしい。

巴衛と人との縁を、結び直してあげたい。

巴衛に君を選ばせてあげたい。」

話が済むと、再び蝶の姿で飛んで行ってしまうのだった。

 

 霧仁と黄泉の穴に落ちた奈々生、明らかに霧仁に助けられてるのに、終始ドヤってました。

「悪霊退散」、確かに雲って書きそうですね。

「悪雲退散」も何かしら効きそう。

肉まんのくだり、面白かったです。

奈々生、白札をドラえもんの道具と勘違いしてないだろうか。

後の方でも、「むかいかぜMAX」とか書いてるし…。

ちなみに、盛大に向かい風が吹いていました。

霧仁が冷めているから、奈々生の空回り感がすごい。

でも奈々生が自分の力を過信しているからこそ、不利な状況でもガンガン立ち向かっていけるのでしょうね。

ポジティブに生きるって素晴らしい。

 

本物の霧仁くんが登場しました。

昔、「黄泉がえり」という映画があったと思うのですが、それを思い出しました。

ストーリーはあまり詳しく覚えていません。

突然死んでしまうって、こういう状況ですよね。

現実にもあることだし、とても胸が詰まるシーンでした。

悪羅王、霧仁の伝言をお母さんにちゃんと伝えていて良かった。

光を見たのは 何百年振りか

温かいと感じるのは 何百年振りか

「何年振りか、何か月振りか、何日振りか」でも長いと思うところを、「何百年振り」って。

想像の範疇を超えてますよね。

目覚めた時の、悪羅王が流した涙が、全てを物語っているように思いました。

 

小槌で大きくなった鬼火童子が・・もはや童子じゃなかった!

ここは巴衛に激しく同意でした。

打出の小槌、あったらいいなぁと思う夢の道具ですね。

返し忘れたふりをしよう、なんて鬼火くんたちが悪い子に。

大判小判がザックザクですからね、そう考えるのも無理ない。

 

虎徹が巴衛をかばうシーン、じーんときました。

虎徹の背中をポン、と叩く巴衛がまたイイ。

「形ばかりの契約、神使の契約が解かれても、社の立派な神使だ」と巴衛を小槌で妖に戻しました。

これはもう確固たる信頼関係が証明されて、感動です。

 

久しぶりにミカゲ様が登場しました。

神オーラがすごい。

奈々生にした話で、謎が少し解明されたように思います。

巴衛はやはり雪路のことを覚えていなかった。

正確にはミカゲが忘れさせていた。

ミカゲが奈々生を選んだのは何故だろう。

「巴衛にもいろいろ事情があってね」ってどんな事情!?

 

瑞希に指摘されて、巴衛が自分の気持ちを自覚したので、新しい展開が待っていそうです。(そういえば、瑞希が巴衛より恋愛マスターだったことに驚き)