「逃げるは恥だが役に立つ」第4巻のネタバレと感想

ドラマも大人気だった「逃げ恥」、原作も最高です。

海野つなみ先生のマンガ「逃げるは恥だが役に立つ」第4巻です。

最新刊は2017年3月に発売予定!

マンガ「逃げるは恥だが役に立つ」第4巻のあらすじ

「役割としての恋人」を実行に移すことになったみくりと平匡。

平匡の中で、風見に対してイラッとしていた気持ちが、いつの間にか消えていたのだった。

まずは「ハグ」にチャレンジする二人。

互いに照れる。

そして思う。

これは…結構 やばいんじゃないか?

次の日、平匡はハグの日を月2にすることを提案。

毎月、第2・第4金曜日はハグの日に制定された。

照れるみくりが可愛いと思う平匡は、これは「あり」なのかもしれないと思うのだった。

 

そしてついに百合が自宅を訪れる。

「ペア宿泊券」を差し出し、新婚旅行に行けと言うのだった。

 

新婚旅行当日、旅館の仲居さんに案内された部屋が、ダブルベッド&露天風呂付で言葉を失う二人。

食事も露天風呂も、なんだかんだ満喫するのだった。

この旅行をきっかけに、もう少し平匡に近づきたいと思うみくりだった。

しかし何事もなく次の日を迎える。

もしかして 押しすぎたかなぁ

反省するみくり。

帰りの電車の中で、思いつめたように言う。

「平匡さん 最後 手を つなぎません?」

みくりは心の中で「押すのはこれが最後」と思っていた。

あと一駅で乗り換え、というところで突然、平匡がみくりにキスをする。

 

その後、何事もなかったように過ごす平匡に、みくりはひとりで悶々としていた。

びっくりしたけど ほんとにびっくりしたけど

でも 嬉しかったのに

そう思うみくりだった。

 

スルーし続ける平匡だったが、ハグの日がやってきてしまう。

逃げたい一心の平匡は、沼田の誘いにのってゲイ飲み会に参加する。

平匡に逃げられて、みくりがひとりで家にいると、風見が訪ねてくる。

新婚旅行で一線を越えたか、と聞く風見。

このまま本当に普通の夫婦になるのでは、と考えていた。

みくりは「それは本意ではない」と思っていた。

好きな人の 面倒を見るのが やりがいでしょって言われて

報酬ないって ある意味 ブラック企業とも言えるんじゃないかって

「やりがいの搾取」的な

お金 もらえないんだったら

たぶんこんなに きっちり仕事しないし

あれこれもっと 要求するかもしれません

「僕らだったらうまくやれそう」と風見は言った。

 

一方、ゲイ飲み会に参加した平匡。

知らない男にキスされて、それを頭の中から追い出すために、みくりとのキスを思い出すのだった。

その夜、二人が晩御飯を食べていると、みくりの実家から「母親が怪我をした」と連絡が。

みくりと平匡は実家に駆けつける。

その晩はみくりの実家に泊まることに。

寝る直前、今月達成されていなかったハグを要求するみくり。

平匡の力強いハグにドキドキしてしまう。

平匡さんのことを 私 好きになってしまった

そう思ったみくりに対し、平匡は

彼女を失いたくない だから

仕事としての結婚という 今の状態を

ずっとこのまま 少しでも長く

と思うのだった。

 

実家に残ったみくり、東京に戻った平匡、二人は毎日メールでやり取りしていた。

みくりはそれだけで満たされた気持ちになっていた。

そして、あの時のキスのことを確かめたいと思い立ち、メールを送る。

いきなり核心に触れてきたメールに驚く平匡。

すみませんでした。

雇用主として 不適切な行動だったと 反省しています

理由を述べずに謝ってしまう。

「スキンシップとしてならありじゃないでしょうか」と返すみくりに、「これからもよろしくお願いします」と答える平匡だった。

離れていても、平匡の事ばかり考えているみくりは、まるでここで一緒に暮らしているような気分だった。

早く平匡に会いたいと思うのだった。

 

ハグしただけでお互い違う方向に心が乱されてました。

平匡さんはある意味芯の強い男性かと思っているのですが、やっぱチキンなのか何なんだか。

 

相変わらず文字数多めなのですが、面白くて仕方ないです。

平匡さんのハートは厚揚げです。

みくりも乙女チックなこと考えている割には、「お金」「雇用」から頭が離れませんねぇ。

だからこそ面白いんだけど。

 

そして、たかがハグで優越感を感じちゃってる平匡さんがかわいいです。

しかし、このシーンの後の平匡さんの頭の中が。

恋愛経験を 何も知らないまま 人生終わるより

安全装置のついた疑似体験で 

気分を味わっておくというのは

それも 悪くはないのではないか

何ですか、この思考。

理系ハイスペック36歳プロの独身男性って、頭の中こんな?

もっと、ガンガンいこうよ平匡さん…

 

一転、新婚旅行では普通の男だなと思えるような一面もありました。 

ドラマではみくりの元カレが出てきたり、とぐろターボが出てきたり、ナイスアシストの仲居さんがいたりして、面白かったですよね。

4巻では、平匡さんに芽生える恋心…でも認めたくなーい!という本人の葛藤があちこちで垣間見れました。

 

個人的に、みくりと風見さんの会話が興味深かったです。

「やりがいの搾取」

好きな人の 面倒を見るのが やりがいでしょって言われて

報酬ないって ある意味 ブラック企業とも言えるんじゃないかって

あれっ?今、ブラック企業に勤めてるの私?

籍入れてるから違うのか?あれっ?みたいな。

でも「誰のおかげで飯が食えてると~」的なこと言われたら言い返せないし。(実際言い返しますけど)

これは、我が家ではエンドレスの大論争になりかねないです。

やりがいの搾取かぁ…搾取ねぇ…。