「逃げるは恥だが役に立つ」第5巻のネタバレと感想

ドラマも大人気だった「逃げ恥」、原作も最高です。

海野つなみ先生のマンガ「逃げるは恥だが役に立つ」第5巻です。

最新刊は2017年3月に発売予定!

マンガ「逃げるは恥だが役に立つ」第5巻のあらすじ

みくりが実家から戻り、嬉しくて仕方ない平匡。

顔がにやけてしまうのを必死に隠す。

みくりも久しぶりにハグしたいと思うのだった。

 

みくりは失恋の傷を思い出していた。

それは7年前、当時18歳。

相手は大学の同級生。

垢抜けない見た目と、話好きの性格の彼と付き合って半年が過ぎた頃、彼がテニサー(よくあるオールラウンドサークル)に入ることになる。

垢抜けなかった彼は、どんどんチャラくなっていった。

みくりは戸惑い彼を茶化すように。

そのうち会えば嫌味を言うようになってしまい、二人の関係は終わりを迎えた。

「おまえって なんで いつもそんな偉そうなの」

「小賢しいんだよ」

彼は最後にそう言い放って立ち去った。

 

みくりは思うのだった。

駆け引きとか 勝ち負けとか そんなのじゃなくて

振り向いたら 笑っていてほしいし

私も 笑っていたい

信頼したいし されたいの

 

第4金曜日、ハグの日を迎える。

なかなか言い出さない平匡に、しびれを切らしたみくりが「ハグいいですか」と言う。

いつもより長いハグに、これはキスのサインなのかどうなのか、どうしていいかわからない平匡。

みくりが急に「ふふっ」と笑う。

可愛い、と思った

サインなんて 自分が そうだと思ったら

それがサイン

2度目のキスをする二人。

大満足で眠りにつくみくり。

一方平匡は、意外に積極的なみくりに対し、これで良かったのかと思い返すのだった。

 

みくりの誕生日が近付いていた。

プレゼントに悩む平匡は、風見に聞いたり、デパートで探したりするも決まらない。

結局、「賞与」という形で現金を手渡すことに。

「いつもどうもありがとうございます

これからも よろしくお願いします」

嬉しくて思わずハグしてしまうみくり。

 

ある日、百合はマンションのカギを落としてしまい、探しているところに風見と遭遇する。

親切に探してくれた風見に対し、偏見を抱いていたことについて反省するのだった。

 

もっと平匡と仲良くなりたいと思うみくり。

やってきた第2金曜日、ハグをしながら口にする。

「…平匡さん、私と したいですか そういうこと」

「いえ おやすみなさい」と言って去る平匡。

 

次の日、そんなことも無かったかのようにふるまう二人。

しかしみくりは心中穏やかではなく、落ち込んでいた。

そして第4金曜日、ハグの日、みくりは改まって平匡に話をする。

「すみませんでした なんか…先走っちゃって」

「みくりさんが謝る必要はない」、平匡はそう言ってハグをする。

なんとなくやっつけ仕事のような、今までで「一番愛情のないハグ」だと思うみくりだった。

 

一方平匡もショックを受けていた。

俺は 本当に 自分のことしか考えていない

傷に触れられるのが嫌で

逃げることばかりを考えていて

そうして 自分が扉を閉めたことで

相手を 傷つけていたことに

気づいていなかったのだ

人を 好きになるたびに 自分に自信がなくなっていく

この時はまだ、お互いにショックで、その後に起こる出来事など想像もしていなかった。

 

5巻も楽しかったー!

が、最後は切なかったです…。

第5巻にしてこんな切ないのは初めてです。

 

月2回のハグ、毎回みくりがリードしているのですが、平匡さんがヘタレに思えて、ちょっとイラつきました。

みくりの方から言ってきたのに「待ってました!」じゃないだろー。

 

そりゃ、みくりの方が経験値高いかもしれませんけど。

そろそろ平匡さん頑張ってみようよーというシーンでした。

でも、そのあとみくりが物足りなかったんじゃないかと、布団の中で一生懸命考えて、また起き上がって調べる平匡さん、可愛すぎる。

 

「キス 物足りない」って検索する人いるのかな!?

真剣な平匡さんに対して笑っちゃいけないけど、面白すぎです。

 

みくりはみくりで平匡さんが好きでたまらない、という感じが可愛くて。

期待するから 何もないのに がっかりするし

期待しないから 何かあると 劇的に嬉しい

みくりのこの考え方は見習いたいものです。

 

みくりが最後、「私と したいですか そういうこと」なんて言って、先走っちゃいました。

その後すごく悩んで、先走ったことを謝り、平匡さんとハグをする。

でもそれがみくりにとっては「愛情のないやっつけ仕事」だと感じてしまう。

平匡さんは全くそんなつもりないのに。

一方、平匡さんは平匡さんで、自分の不甲斐なさに落ち込んでしまう。

 

あまりのすれ違いっぷりが切なくて。

平匡ヘタレとか言っておきながら、ごめんなさい!って思いました。

彼は彼なりにすごい考えているし、抱えているものが想像以上に大きそうで。

次巻、こじれないで欲しいなぁ…