マンガ「ストロボ・エッジ」10巻のネタバレと感想

咲坂伊緒先生の漫画「ストロボ・エッジ」10巻です。

マンガ「ストロボ・エッジ」10巻 #35のあらすじ

「どうして俺の席にいたのか答えて」

問い詰める蓮。

「もうヤダっ。私にだっていろいろあるっ!」

仁菜子が答える。

 

「俺が告白したことで、少しでも揺れてくれてるのかもって思ったら、追いつめてでもどうにかしたいって思った」

蓮は謝ってその場を去る。

 

何も悪くない蓮くんに「ごめん」って言わせて

そんな事してまで 私が何も答えられない理由って

どこにあるの…?

久しぶりに登校した安堂は、仁菜子と蓮は付き合いだしたと思っていたが、様子がおかしいことに気付く。

蓮に真相を聞き、フラれたと聞いて驚く。

お互い避けるように行動する仁菜子と蓮。

二人の状況を把握した安堂。

 

仁菜子は蓮への気持ちは変わっていないのに、ためらってしまう理由が何か考えていた。

安堂に悪い気がするから?

本当にそれだけ?

何か違う気がする、本当はもっと別のところに理由がある気がする、そう思っていた。

すきならすきって言えばいいのに

何がそんなに怖いの?

私が自分で突き放したんだから

次は私から動くしかないのに

なんで なんで私は動かないの?

 

安堂は仁菜子に話しかける。

「蓮のことふったんだって?なんだよ、俺がかわいそうになっちゃった?」

「自分をかばってボコられて、挙句2度も蓮に負ける俺に同情しちゃった?」

「どうせ俺の気持ちには応えらんないくせに、俺にいいカオしてどうすんの?」

黙って聞く仁菜子。

更に安堂は続ける。

「そんなただの自己満足で、ガマンしてる自分に酔っちゃってさ」

「本当に俺がかわいそうだと思うんならさー」

そう言って、突然仁菜子にキスをする。

「俺と付き合いなよ」

 

「わざとだ…」

「わざと自分が嫌われる様な事して、私が蓮くんのところに行ける様にしたんでしょ」

仁菜子が言う。

 

「見破んな…」と安堂。

 

「蓮くんの告白をあの時受け入れなかったのは、自分が一番の悪者になりたくなかったからだと思う」

「安堂くんにこんなイヤな役回りさせてごめんなさい。」

「私は、蓮くんが好きだから」

 

「行きな。走ればきっと、蓮に追いつく」

安堂に言われ、仁菜子は蓮を追いかける。

 

その場に座りこみ落ち込む安堂の前に、真央が現れる。

「お人好し…」

「今度は私の番だから。正々堂々と拓海くんに行くから」

「今の俺はそんなに簡単じゃないよ」と言う安堂。

真央は、「その方が、私の本気が伝わりやすいから、いいの」と答えるのだった。

 

たくさん迷って たくさん間違えて

行ったり来たりを繰り返してきたけど

それでも

ただひとつ 変わらなかったのは

蓮くんをすきという気持ち

 

マンガ「ストロボ・エッジ」10巻 #36のあらすじ

蓮に追いついた仁菜子。

「私っ、蓮くんに聞いてほしい事があるのっ」

駅のホームで涙を堪えながら話し始める。

私、蓮くんにすきって言ってもらえて、こんな夢みたいな事ないって思った。

でもその時は、どうしても応えられなくて、それは罪悪感っていうか…。

こんな時に自分だけ幸せになるなんて、なんてヒドい奴なんだって、ダメなんじゃないかって思えて。

だけどそれは、自分が動くのが怖くて、そのたびにもっともらしい言い訳を見つけて、自分を守ってただけなんじゃないかなって。

それで…えっと…えっと

「私は蓮くんがすきです。蓮くんの一番になりたいです」

泣きながら告白する仁菜子を、蓮が抱きしめる。

「木下さん、好きだよ、大好きだよ」

 

次の日、学校ではクラスの皆が、仁菜子と蓮のことで盛り上がっていた。

その場に居辛くなった安堂は、教室の外に出る。

呼び止める蓮。

「話しかけんなっ。おまえとは口ききたくねーんだよ」と言う安堂に向かって、

「安堂、いつだって俺は、おまえのそういう所に救われてきたよ」

そう言うのだった。

 

蓮と手を繋ぎ、仲良く下校する仁菜子。

恋って どういう気持ちになるものなの?

胸がキューってなって

切なくなって

意味もなく泣きたくなったり

胸に何か刺さったみたいに苦しくて

あ…また「好き」が積もった

 

感想

とても素敵なハッピーエンドで、読後感もほっこり幸せになれます。

安堂が自分を悪者にして、仁菜子の背中を押すシーンにやられました。

「行きな。走ればきっと、蓮に追いつく」って。

最後までかっこよかったなぁ。

終わってみれば、安堂大好きになってました。

個人的に、真央と幸せになってほしい。

 

仁菜子の一生懸命の告白、良かったです。

良かったんですが。

子供が泣きながらダダこねてるように見えてしまって…これも歳のせいか。

さらに、10巻の表紙の仁菜子がポニョに見えてしまって…(崖の上のポニョで、嵐の海の上を走るポニョに見える)ホントごめんなさい。

かわいいんですよ、どちらも。 

 

がっちゃんの番外編、あのがっちゃんが!

年上に恋しちゃう感じ、なるほどなーと思いました。

「海外にいる人に、会いに行くお金を貯める為にバイトしている」というエピソードが前にありましたが、律子先輩のことだったんですね。

階段1段分の身長差なんて、どうってことないさ!

がっちゃん幸せになるといいなぁ、というお話でした。

 

「ボーナストラック」、高校合格発表のシーンから「ストロボ・エッジ第1巻へつづく」と最後に小さく書いてあったの気付きましたか!?

先生ステキです。

めっちゃ良かったです、これ。

また1巻に戻りたくなっちゃいました。

 

アオハライドもいいけど、ストロボもいいなぁ。

どちらも大好きです。