マンガ「ストロボ・エッジ」9巻のネタバレと感想

咲坂伊緒先生の漫画「ストロボ・エッジ」9巻です。

マンガ「ストロボ・エッジ」9巻 #31のあらすじ

蓮を諦めると言った理由を、友達に説明する仁菜子。

ごちゃごちゃになってた気持ちが

ちょっとだけほどけたみたい

みんながいてくれて

みんなに言えて よかった

駅のホームで団長を見かけ、お礼を言おうと駆け寄る仁菜子。

「なんでそっち行くの」とっさに止める蓮。

仁菜子は、団長に愚痴を聞いてもらったお礼をしようとしたと説明する。

自分には何も話してくれなかったのに、気に入らないと言う蓮。

「俺がこんな事言うのは、木下さんの事が…」

と言いかけた時、学が現れて告白は未遂に終わる。

蓮は、体育祭が終わったら告白すると決意する。

 

体育祭当日、安堂に「誰にも負けたくないんだよ」と言う蓮。

「俺だって、誰にも負けねーから」と安堂。

安堂が学年混合リレーの集合場所に行くと、真央の姿が。

選手リストに名前の無かった真央がいることを不審に思う安堂。

 

補欠で走ることになったという真央の言葉を最初は信じなかったが、それが事実だと判明して謝る。

「いいっ謝んないでっ」と言う真央。

ひとり抜いて1位に躍り出た真央だったが、安堂にバトンを渡す手前で転んでしまう。

「真央っ」

「あと、もうちょいだから!!」

「あとは俺にまかせろっ 大丈夫だから!」

声をかける安堂。

「よく走った!」そう言って真央からバトンを受け取る。

「安堂いけーっ」思わず大声で応援する蓮。

安堂は1位でゴールする。

 

安堂は真央の様子が気になって探しに行く。

離れたところで泣いている真央を見つける。

「さっきはありがとう。転んだ時、声かけてくれて」と真央が言う。

「それはおまえのためじゃねーから、勝つためだから」と安堂。

「それでも嬉しかったから」と真央は言い、仁菜子に蓮と安堂の事を話したと打ち明ける。

それを聞いた安堂は、仁菜子が「蓮の事はもう好きじゃない」と言っていたのが嘘だったと気付く。

「どいつもこいつも、蓮を好きでやんなるね」と言う安堂。

「私は違うっっ」

「私は、拓海くんが好きなの」

 

マンガ「ストロボ・エッジ」9巻 #32のあらすじ

「私が好きなのは、拓海くんなの」

真央の言葉を聞いて、「まただまされろっての?冗談じゃねーよ」と言う安堂。

真央は安堂に打ち明ける。

 

あの時、蓮に近付くために安堂と付き合った。

でも、付き合ってるうちに、どんどん安堂を好きになっていった。

蓮の事は吹っ切れたと思っていた矢先、蓮と話す機会があり、一瞬気持ちが蘇り、わけがわからなくなって想いをぶつけてしまった。

安堂にフラれたあとも、ずっと忘れられなくて、安堂を追いかけて同じ高校に入った。

安堂にはもう何を言っても許して貰えないと思ったから、自分が安堂の為に出来ることは、仁菜子を蓮から遠ざけることしかなかった。

どうせ許されないなら、もっと嫌われてもいいと思った。

リレーで走っている時に名前を呼ばれて、こんな事しか出来ない自分が悲しくなった。

どんなに後悔しても、自分のしたことは消せないんだと思って、ずっと苦しかった。

 

話を聞いた安堂。

「自分の好きになった奴が、そういう事にちゃんと心が痛む奴だってわかったから、もう、それでいい」

「俺もずっと後悔してた。あの時もっと頑張ればよかったって」と言う。

真央は「仁菜子先輩の事、あきらめないで」と言うのだった。

 

いよいよ応援合戦。

離れた場所で精神統一する団長に、話しかける仁菜子。

以前団長に「諦める理由が尊いものだと信じろ」と言われたのに、煮え切らない自分が情けない、と言う。

「あれな、多分俺自身に言い聞かせたんだ」

家庭の事情で今学期で学校を辞めて、夢をあきらめてでも、家族の為に働く、と話す団長。

自分も悩んでブレることもある、と仁菜子を励ます。

何が正しいのか

それに正解があるのかさえ分からず

傷ついたり 間違えたり

迷ったり 悩んだり

でも

それさえも全力で

誰だって一生懸命なんだ

 

体育祭が終わり、蓮は仁菜子に「話がある」と言う。

応援団の打ち上げが終わり、急いで教室に戻ったが、蓮の姿はなかった。

 

マンガ「ストロボ・エッジ」9巻 #33のあらすじ

蓮くんにとって 安堂くんは大切な友達

その安堂くんが 私を好きって事 蓮くんも知ってる

だから私が つき合ってって告白したら

蓮くんをきっと困らせる だけど

私の気持ちだって

私が大切にしないで いったい誰が大切にするって言うの!

仁菜子はついに、何があっても蓮に告白すると決意する。

バイト帰り、仁菜子と安堂はコワイ人たちに絡まれる。

怪我を負いながらも仁菜子を守る安堂。

 

「一番見られたくない姿見せて、これ以上どんな顔して好きって言えばいいんだ」

安堂は、最後の告白をするつもりでいたが、「全部どーでもいい」と投げ出してしまう。

安堂くんのあんな顔 見た事ない

私をかばったせいで ケガしたのに

私は何ひとつ 安堂くんに返せない

 

そんな中、蓮から「今から会えないかな」と連絡が。

もしも告白だったら、自分にとってそれ以上夢みたいな事はない、でも今は告白じゃないといい、そう思いながら待ち合わせ場所に向かう。

「木下さん、俺、木下さんの事好きなんだ」

「木下さんにほかに好きな奴がいても、その人より、俺の事好きになってほしい」

蓮から告白される仁菜子。

 

マンガ「ストロボ・エッジ」9巻 #34のあらすじ

どうして 一番嬉しい言葉を

なんで このタイミングで

安堂のことが頭をよぎり、仁菜子はせっかくの蓮の告白を断ってしまう。

 

学校を休み続ける安堂。

蓮は心配して安堂の自宅を訪ねる。

「何があったんだよ。今度は何に傷ついてるわけ?」

なんで仁菜子は蓮なんだ、どうして蓮を越えられないんだ、と思う安堂。

「おまえはさ、軽々と余裕みたいな顔して、俺の前を走ってろよ」

「それでいて本当は、暑苦しいくらい必死なおまえを、俺はおまえの後ろで見ていたいんだよ」

「そこが俺の場所なんだよ」

「俺の憧れてるのは、今のおまえじゃない。俺の前ではもっとカッコつけてろ」

蓮の言葉を聞いた安堂は、元気を取り戻す。

 

一方、仁菜子は蓮と普通に接することが出来なくなってしまっていた。

私はこのままずっと

蓮くんを避けるように 目も合わさないように

過ごしていくのかな

放課後、誰も居ない教室で、蓮の席に座る仁菜子。

忘れ物を取りに、教室に戻って来た蓮に見られてしまう。

「俺の席にいた…」

自分の席と間違えたとごまかす仁菜子。

「それもういっぺん、俺の目、見て言って。俺、フラれたんじゃないの?」

「答えるまで帰さない」

 

感想

いろいろ泣ける9巻でした。

真央は拓海の事、同じ高校に入る程好きだったんですね。

この誤解がもっと早く解けていたら、拓海も真央も違った現在があったかも。

確かに真央は悪い事したんだと思いますが、本当に反省して後悔していることが伝わってきて、こっちが辛くなってしまいました。

真央が正直に話をしたことで、安堂も少し救われたのかな。

自分が好きだった子が、ただの悪女じゃないことがわかって。

リレーの場面は本当にやられました。

安堂カッコよすぎた!

動けるモヤシは「走れるモヤシ」でもありました。

 

がっちゃんが口軽すぎて笑えました。

がっちゃん、安堂の気持ちに少しも気付いていないのが謎です。

蓮の気持ちには即気付いていたのに。

バイトもあれだけ一緒に入っていて、安堂のわりと分かりやすい言動見てるはずだけどなぁ。

 

仁菜子が蓮の告白断って、やっぱり…でした。

でも安堂がボコられた直後っていうのは、最高にタイミング悪かったから仕方ない。

仁菜子の性格では、あそこでOK出せなかったのはわかります。

その後の安堂も心配でしたが、蓮の言葉で立ち直ることができて一安心でした。

蓮が安堂に憧れてた、というのも感動。

言われて照れる安堂も可愛かった。

蓮の壁ドン、仁菜子はどうかわすのだろうか。