マンガ「ストロボ・エッジ」8巻のネタバレと感想

咲坂伊緒先生の漫画「ストロボ・エッジ」8巻です。

マンガ「ストロボ・エッジ」8巻 #27のあらすじ

蓮くんは 次に 誰と

恋をするんだろう

もし 自分の気持ちを伝えなければ

こんなふうにずっと

蓮くんのそばに いられるのかもしれない

仁菜子は、自分は何がしたいのか、どうしたいのかわからなくなっていた。

蓮とのこの距離を手放すのは怖い。

何もしないまま、蓮が誰かと恋するのを、ただ見ているだけなのはもっと嫌だ。

「彼女になりたい」、と口にする。

頑張ってみよう、と決意するのだった。

 

運悪く体育祭の応援リーダーをやることになってしまった仁菜子。

仁菜子がやるならと、安堂も立候補する。

蓮が安堂を校舎裏に連れて行く。

「安堂、俺、木下さんが好きだから」

「自分の口からちゃんと言わないといけないと思ったんだ、おまえだけには」

「もう、ごまかしたりしない」

そう言うのだった。

 

体育祭のブロック集会で、真央に話しかけられる仁菜子。

蓮と安堂が、前は親友だったこと、蓮に近付く為に、自分が安堂を利用したことを打ち明ける。

 

マンガ「ストロボ・エッジ」8巻 #28のあらすじ

「自分のした事を後悔している」と話す真央。

仁菜子が蓮を好きなら、その気持ちは自分の時と同じ様に、蓮を困らせるだけだ、と言う。

とっさに「蓮の事は好きじゃない」と答えてしまう仁菜子。

蓮自身からも、安堂が特別だったという話を聞き、真央の言うとおりだと感じる。

友達として信頼してくれているのに、今自分の気持ちを言うわけにはいかない、と思うのだった。

 

蓮は安堂に宣戦布告。

「俺達はギリギリ友達って言ったよな?もしそれさえ無くなって、今度こそお前が離れるとしても、俺は引かない、行くよ。」

「お前なんかに渡さねーよ?」と受けて立つ安堂。

 

気落ちする仁菜子は、応援の振り付けが全く頭に入らない。

安堂と別練習するように言われ、外に出されてしまう。

親身になって教える安堂。

「仁菜子チャン、どうしたら俺は蓮を越えられるの? どんなふうに想えば、好きになってくれるの?」

仁菜子に訊く。

私は蓮くんが好き

それは揺らがない

だから答えは ひとつしかない

「私、蓮くんの事も、もう好きじゃないよ。でも、安堂くんの気持ちにも応えられない。」

仁菜子の予想外の答えに、安堂は言葉が出なかった。

蓮くんの大事なものも

安堂くんの大事なものも

これ以上壊せない

私は今日で 蓮くんを 諦める

 

マンガ「ストロボ・エッジ」8巻 #29のあらすじ

蓮くんの彼女になりたいって

がんばってみようって

やっと決心出来たのになぁ

 

安堂は真央に、仁菜子に何か言ったのかと訊く。

「変なことなんて言ってない」、と答える真央。

直接蓮のところに行け、と安堂。

真央は、「私には私のやり方がある、拓海くんはもっと仁菜子先輩の事がんばってくれないと、私が困る」、と言うのだった。

 

クラスでの応援練習、みんなの前で緊張する仁菜子。

安堂が外している間、ひとりでレクチャーすることになってしまう。

上手く教えることができず、一部から不満の声が。

「教え方下手すぎて、やる気出ねんだよなー」

それを蓮が一喝。

「うるさいよ。おまえらこそなんだよ、着替えもしないで。協力的じゃない奴が、文句言う資格ないよ。」

「がんばってる人に対して、言う言葉じゃないだろ。」

仁菜子はみんなに見えるよう、椅子に上がってやろうとする。

足を踏み外して落ちそうになるも、間一髪、蓮が受け止める。

追いつかない

消える間なんか ない位

それは どんどん足されて

どんどん積もる

諦めると決めたのに、蓮の事でいっぱいで、全部の事が中途半端な自分に、仁菜子はイライラしていた。

頭と心が こんなにも一致しないで

どうやって自分を 納得させればいいの

こんなに近くにいたままで

どうやって 諦めればいいの

 

仁菜子は団長に応援の練習を見てもらうことに。

練習を終え、悩み事を聞いてくれると言う団長に質問する。

「自分にとって、大きな願いがあって、それを叶えるために頑張ろうって思ったのに、でもどうしてもそれを諦めなくちゃいけなくなった時って、どうすればいいと思いますか?」

「気持ちの整理って、どうつければいいんですか?」

団長が答える。

「もしそれが、何かのせいじゃなくて、何かのためだとしたら、その理由が尊いものだと信じる。俺だったらそうする。」

私が蓮くんを諦める理由

それは 蓮くんと安堂くんの 大切な物を守るため

それは何よりも尊い そう信じる

 

マンガ「ストロボ・エッジ」8巻 #30のあらすじ

仁菜子は友達に、「蓮の事はもういい」と伝える。

驚く一同。

何があったのか話さない仁菜子を問い詰めようとするつかさを止める環。

「仁菜子から話してくれるのを待ちたい」、と言う。

みんなに心配をかけている、でも話せば蓮と安堂の過去がバレてしまう。

どうしたらいいのか考えすぎて、胃が痛くなってしまう仁菜子。

具合が悪そうな仁菜子に気付いた蓮が、保健室に連れて行く。

最近仁菜子の元気がない事が気になっていた蓮。

「俺じゃダメかな?俺でよければ話聞くし。少しでも支えになりたい。木下さんの。」

何も言う事ができない仁菜子。

 

ひとり保健室で寝ていると、怪我をした団長が入ってくる。

再度、悩みを聞いてもらう。

団長は、「言える範囲で話せばいい、何も言わない方が心配かける、何より寂しい」、と助言する。

それを聞いた仁菜子は、みんなに打ち明ける決心をするのだった。

 

感想

仁菜子がだいぶ苦しそうで、こっちまで辛くなってしまいました。

胃が痛くなるほど悩んでいて。

しかしながら、蓮と安堂の友情を優先するって、さすがにいい子すぎやしないかい?と思ってしまった。

そんな選択、安堂と蓮にしてみれば全く望んでないわけで。

ちょっと自分に酔ってる?的な感じがしたのは歳のせいだろうか…

 

団長が最高です。

キャラ的にすごく新鮮。

保健室に入ってくる時の鼻歌、「かさぶたぶたぶかさぶたー」って。

BUMP OF CHICKEN好きな方なら、すぐ気付いたと思うんですが、「かさぶたぶたぶ」です!

団長、歌ってくれてありがとう。

嬉しくてテンション上がりました。

だんだん団長が藤くんに見えてきたりもして…細くて背が高くて、ややロン毛な感じとか。

あんなキャラなのに、言っている事はすごく的を得ていてカッコいい。

蓮が警戒する理由がわかります。

団長絡みで一波乱ありそうです。