咲坂伊緒先生の漫画「ストロボ・エッジ」7巻です。
もくじ
マンガ「ストロボ・エッジ」7巻 #23のあらすじ
蓮と同じクラスで嬉しい仁菜子。
クラスの女子から、まだ蓮の事が好きなのか訊かれる。
すかさず友達のつかさが、「今はもう蓮くんの事好きじゃないんだよねー」とフォローに入る。
蓮と気兼ねなくしゃべることができるのは、お互いただの友達という関係だからだと気付く仁菜子。
女子達の会話を聞いていた、蓮と安堂。
安堂は、仁菜子に好きになってもらうために何かしないのか、と蓮に訊く。
仁菜子には、他に好きな人がいるかもしれないと考えないなんて、自分本位だと答える蓮。
「これから俺の事好きにさせれば、自分本位じゃなくなるじゃん」と言う安堂。
遠足で同じ班になった仁菜子、さゆり、蓮、裕太郎。
安堂は学とつかさ達と一緒の班に。
学とつかさは、少しでも仁菜子と蓮の邪魔にならないよう計画を立てる。
遠足当日、チワワに追いかけられて、猛ダッシュで逃げ出す仁菜子。
それを追いかける蓮。
仁菜子は水たまりで転んでしまい、服が泥だらけに。
自分のパーカを貸す蓮。
着替えた仁菜子を見て赤面する。
偶然居合わせた安堂は、人間っぽい反応をする蓮に驚くのだった。
さゆりは裕に言う。
「寺田くん、私は別に平気だから。
あの頃の事は、もうなんとも思ってないから」
「だから寺田くんもそんなに気にしないで、フツーにしてよ」
「そんなのムリだよ」と答える裕。
「ふつうになんて出来ない。だって俺は、上原と別れた事、今でも後悔してるから」
マンガ「ストロボ・エッジ」7巻 #24のあらすじ
「今つき合っている人がいるからどうにもならない」と言うさゆり。
裕は、さゆりが自分とのことを友達に話さないのは、言いたくないくらい嫌な過去だからではないのか、と訊く。
「言う程の事じゃないからだよ。
それくらいもう何とも思ってないって事」
と、さゆりは答える。
仁菜子は、自分の気持ちを伝えたらどうなるだろう、と遠足の間考えていた。
今、蓮とこんな風に接してもらえるのは、自分が「友達」という位置づけだからだ。
もし告白して、またフラれたら、次はもうこの距離ではいられない。
だったらもう少し、このままでいたい、と思う仁菜子。
結局私は 蓮くんの今の心境を
思いやってるんじゃなくて
この距離を 手放す勇気がないだけかも
蓮の仁菜子への気持ちは、一時的な気の迷いだと思っていた、と言う裕。
「そうだったら良かったんだけどね」、と蓮。
裕は、自分が彼女以外の子に揺らいで、終わってしまったことがあると話す。
「蓮の事、過去の自分見てるみたいで、本当は少しイライラしてた」、と打ち明ける。
さゆり達の班と合流して、仁菜子たちも一緒に行動する。
途中、大樹が同じ班のクラスの女子に接近し、それがキスをしているように見えてしまう。
その場から逃げ出すさゆり。
真っ先に追いかける裕。
仁菜子たちも後を追う。
さゆりを励ますも、「私が頑張ったって、大樹の気持ちがもうあの子に向かってるんなら意味ない」と弱気になってしまう。
「前カレのせいでさゆりが弱気に…」と言うつかさ。
「それ、俺だよ。俺のせいなんだ。」と名乗る裕。
マンガ「ストロボ・エッジ」7巻 #25のあらすじ
さゆりと裕太郎が、過去につき合っていたと知る仁菜子たち。
さゆりは、「みんなに言うほどの事ではないと思っていたが、「みんなに言いたくないくらい、嫌な過去なんじゃないの?」と裕から言われてハッとした。」と言う。
本当は、まだ心のどこかでわだかまっていた。
不安なままのさゆりは、遠足での事の真相を、なかなか大樹に確かめることが出来ないままでいた。
裕はさゆりを呼び出して話をする。
「俺のせいだね。カレシに確かめるのが怖いって思うのは」
「あの頃の俺って、上原に合わせてあげてる気でいたけど、実は自分じゃ何も決められないって奴なだけだった。」
さゆりと付き合っているのに、他の子からの告白を保留にしていたことを謝る裕。
二股をかけられていたと思っていたさゆりは、それが勘違いだったと知る。
もっと言いたい事を言い合えていたら、別れなくて済んだかもしれない、同じことを繰り返さないためにも、彼氏に言いたい事を言え、とさゆりの背中を押す裕。
過去を引きずっていた裕とさゆりは、ようやく過去の決着をつけることができた。
さゆりと大樹も無事に元通りに。
「ずっと言いたかった事言えたし、もういいんだ。これでやっと終われんだ」
裕の言葉を聞いた蓮。
「俺はまだだな…」
話したいことがあると言い、麻由香と会う。
マンガ「ストロボ・エッジ」7巻 #26のあらすじ
「俺、麻由香にまだ何も言えてない」
蓮は自分が「変わらない」と言った約束を、守れなかった事を謝る。
麻由香は、
「蓮が最後まで誠実でいてくれようとしてたのは、ちゃんと分かってるよ。だから、仕事を優先しちゃう自分がうしろめたかった。」
「変わったのは蓮だけじゃないよ。嫌いになったわけじゃなくても、こういう別れもあるんだよ。」
そう言うのだった。
蓮に借りたパーカを返し忘れた仁菜子が教室に戻ると、ちょうど掃除当番を終えた蓮の姿が。
二人は一緒に帰ることに。
仁菜子が鼻歌を歌っていると、「俺も今同じ歌の同じところが頭の中流れてた」と言う蓮。
同じ時 同じ場所で 同じ事を思う
同じ事を 思ってる
「気が合うねー」と笑顔の仁菜子。
「うん、俺もそう思う」と蓮。
予感がする
いつか 近いうちに
この気持ちを 抑えきれなくなる 予感がしてる
たとえ この距離をなくす事になっても
そんな中、安堂の前に元カノが現れるのだった。
感想
蓮がどんどん人間っぽく?なっていくのがいいですねー。
自分のパーカを着た仁菜子を見て赤面するところとか、もうすごいカワイイ。
江ノ電に乗りながら、「またこの次来た時ね」なんて言ったり。
意識してるんだか、してないんだか、蓮の行動に焦る安堂も面白かったです。
確かに蓮の「心のブレーキ」緩んでるかもしれません。
前よりもグッと距離が近くなった気がして、仁菜子が「気持ちを抑えきれない日が来るかも」と考えるのも納得。
蓮にも同じことが言えるわけで。
実際、今せっかく両想いなのに!とじれったい状況なのですが、このまま順調にいくのかどうか…。
麻由香のことも区切りがついて、これから蓮がガンガンきそうで楽しみ。
裕は「裕太郎」っていうんですね…「裕」だと思ってた。
今更気付きました。
番外編は、さゆりと裕の過去の話でした。
あんな過去があったとは。
大樹もいいけど、さゆりと裕ってなかなかお似合い。
最後、さゆりの好きだった花壇が、実はひとつの大きな絵になっていて、離れたところから見ないとそれはわからなかった。
さゆりと付き合っていた時は全然分からなかったのに、別れてみないと分からないなんて…と裕が花壇を俯瞰して気付く場面が切なかったです。
ちょっとしたことですれ違って、取り返しのつかない事になる前に、よく話すって大切ですねぇ。