幼稚園に入り年中さんくらいになると購入する鍵盤ハーモニカ(メロディオンやピアニカとも呼ばれます)。
ケースやカバーは購入時についていない為、家庭で用意することになります。
市販のカバーもありますが、なかなか良いお値段・・ということでピアニカケースを作ることにしました。
実は今回で2つ目。
前回はオーソドックスなタイプを作りましたが、今回は少しだけデザインを変更。切り替えを付けたり持ち手の付け方を変えてみました。
もくじ
ケースに入れるピアニカ
今回ケースに入れるピアニカは、スズキのメロディオン「MXA-32」という型です。
サイズは、幅約46cm×高さ約18cm×厚さ約5cmです。
本体(楽器)の重さは565g、ハードケースの重さは600gです。
スズキの公式サイトでは、鍵盤ハーモニカバッグも販売されています。
個人的にはハードケースのままでも良いのではないかと思うのですが、布ケースがあれば傷を防ぐことができますし、子供にとっては持ち運びしやすくなるのだと思います。
あとは、棚にズラッと並んでいても”自分のピアニカ”を一目で見分けることができます。実はこれが一番のメリットかもしれません。
スポンサーリンク生地を裁断する
まずは生地を裁断します。
表地本体になる生地は、片側を輪にして2枚裁断します。
型紙②「表・切り替え」はA4用紙の縦幅いっぱい(21cm)使用します。印刷すると端が切れてしまうかもしれませんのでご注意ください。
片側を輪にして1枚裁断します。
フラップは表地と裏地、1枚ずつ裁断します。
裏地は下の画像のサイズで長方形に裁断します。(型紙はありません)
※倍率を100パーセントに指定してA4用紙に印刷してください。
生地が薄い場合の事前作業
1つ目に作ったピアニカケースはキルティング生地を使用したのですが、今回は少し生地が薄いため、表地本体と切り替え生地の裏側にドミット芯を貼りました。
100均でも購入することができます。
縫い代などのラインは、接着芯を貼った後に書くようにします。先に線を引いてしまうと、ドミット芯を貼った後に見えなくなってしまいますのでご注意を。(私は間違えて再度引き直す羽目に。)
ケースの底は7センチのマチを付けるので、先に印を付けておきました。(後からでも大丈夫)
ピアニカケースの作り方
手順1 フラップを作る
表地と裏地を重ねて待ち針で固定します。
バイアステープで包みやすくするため、写真のように端を縫います。
縫った部分をバイアステープで包んで縫います。
バイアステープは面倒という場合は、表地と裏地を中表に合わせて周囲を縫い、表に返せばフラップを作ることができます。
手順2 表地に持ち手を縫い付ける
持ち手を準備します。
今回は両端の縫いしろを2cmずつ取り、57cmのテープをつけています。(57cm×2本必要です)
表地の下側縫いしろから、持ち手テープが2cm出るようにして留めます。
黄色の破線部分をコの字に縫います。
もう1枚の表地にも同じように持ち手を縫い付けます。
スポンサーリンク手順3 切り替えを縫い合わせる
持ち手を付けた表地本体と、切り替えの生地を中表に合わせます。
赤の破線部分を縫って切り替え生地をつなぎます。
手順4 中表に合わせて縫う
生地を中表の状態で半分に折り、赤い破線部分を縫います。
手順5 マチを作る
底の部分に7センチのマチを作ります。
黄色の破線部分を縫ってマチを作り、角の先端をカットします。
表の袋が完成します。
手順6 裏地で袋を作る
次に、裏地で袋を作ります。
生地を中表に合わせ、両脇を縫います。
表袋と同じようにマチを作り、先端をカットします。
手順7 中とじをする
表袋と裏袋のマチの部分を合わせて手縫いします。
中とじをしておくと裏袋が表に出てこないだけでなく、ケースの角がしっかりします。
中とじのやり方はこちらに詳しく書いています。
中とじ後、裏地をひっくり返すときれいに角が出ます。
手順8 フラップをつける
フラップを表袋に取り付けます。
今回はこのタイミングで取り付けましたが、【手順2】の後(持ち手を付けたあと)に作業すれば良かったと思いました。
表袋の口とフラップの縫いしろライン(端から2cm)を、写真のように中表に合わせて縫います。
手順9 袋の口を縫う
表袋と裏袋の口を縫い代で折り待ち針で固定します。アイロンで癖付けしておくと作業しやすいです。
裏地の端から数ミリのラインをぐるっと一周縫います。
表側から見ると、端から1cmのところに縫い目が出ます。
手順10 面ファスナーをつける
フラップに面ファスナー(マジックテープ)を付けたら完成です。
家に白しかなかったのでとりあえず付けましたが…黒にしたら良かったかも。
ピアニカを入れて上から見たところ。
持ち手とフラップのバイアステープがアクセントになります。
面ファスナーの縫い目が気になる方は、アイロンワッペンやお名前タグなどを貼って隠しても。
最近のアイロン接着タイプの面ファスナーは接着力が強力なので、わざわざ縫う必要はないかもしれません。
まとめ
切り替えがあるだけでもケースの雰囲気が大きく変わります。持ち手も長めに付けるとアクセントに。
今回の反省点は、ドミット芯が厚すぎたことです。もっと薄いもので充分でした。
キルティング生地×薄手デニムにすれば良かったと少し後悔。何の生地にしようか悩んでいる方は、キルティングが縫いやすくておすすめです。
今のところ他のお友達とかぶる様子もなく、本人もお気に入りのピアニカケースができました。