東村アキコ先生の「東京タラレバ娘」第1巻です。
「あの時、あーだったら」、「もっと、こーしてれば」
タラレバばかり言いながら、幸せ求めて右往左往!!
ドラマは毎週水曜の夜10時から。
もくじ
マンガ「東京タラレバ娘」1巻 ACT<1>タラレバ女
主人公 鎌田倫子(りんこ)、33歳目前。
高校からの親友、香(かおり)は自分の店を経営するネイリスト。
二人とも独身、彼氏なし。
倫子は10年前、23歳の誕生日、当時勤めていたテレビ制作会社のADだった早坂から、指輪のプレゼント付きで告白されたことがあった。
いい人なんだけどダサい、という理由でお断りしていた。
その早坂とは、仕事でしょっちゅう顔を合わせているという、皮肉な現在。
倫子は、30歳で脚本家として独立、表参道に事務所を借りて、ネットドラマの脚本などを手掛けていた。
早坂もADから立派なディレクターになっていた。
ある日、早坂から、倫子にメールが届く。
お話したいことがありますので
今週どこかで お時間いただけませんでしょうか?
倫子は、親友2人に集合をかける。
香ともう一人の親友、小雪。
倫子たちが日本で一番美味いと思っている、居酒屋の看板娘。
二人と同じく、独身、彼氏なし。
3人はしょっちゅうここで女子会をしている。
第1出動→ヒマだからなんとなく飲みたい時
第2出動→仕事の愚痴を聞いてほしい時
第3出動→誰かの悪口をかましたい時
第4出動→緊急に男がらみの相談がある時
そして今回は「第4出動」。
倫子は、10年ぶりに早坂から誘われたことを話す。
今度は告白どころか、プロポーズか?と盛り上がる一同。
そして早坂と会う日がやってくる。
気合いを入れていざ店へ。
10年前はさえなかったダサ男の早坂は、立派な王子様に成長して、もう一度自分を迎えに来てくれた…
と思ったら、違った。
早坂は、「倫子のアシスタントのマミに、結婚前提の交際を申し込もうと思っている」と言う。
目の前に差し出したブルガリの箱に入った指輪を、「マミに渡しても大丈夫か」、倫子の意見を聞いておきたい。
それが今回、倫子を誘った目的だった。
再び第4出動。
放心状態の倫子。
倫子の正気を取り戻そうとする香と小雪。
「痩せたら」「好きになれれば」、何の根拠もないタラレバ話で盛り上がる一同に、近くで飲んでいた男が突っかかってくる。
「あんたらのソレは女子会じゃなくて、ただの行き遅れ女の 井戸端会議。
そうやって、一生女同士で、タラレバつまみに酒飲んでろよ。この タラレバ女!!」
マンガ「東京タラレバ娘」1巻 ACT<2>タラレバ女と金髪男
二日酔いの頭で、10年前のあの時、早坂を受け入れていたら、今一人じゃなかったのかも。
倫子は、そんなことを考えていた。
会社でマミには彼氏がいることを知った倫子、またも第4出動の号令をかけ、「早坂ざまぁみろ」と盛り上がる。
そこへ昨夜の若い金髪のイケメンが現れる。
飲んで忘れようと思っても、倫子のダメージは相当大きかった。
泥酔した3人は、店の外で転んでしまう。
金髪のイケメンが言う。
「30代は 自分で立ち上がれ。もう 女の子じゃないんだよ?おたくら」
次の日、倫子が会社に行くと、マミから「早坂と付き合うことになった」と聞かされる。
手にはブルガリの指輪が。
第4出動にも疲れた倫子。
コンビニで買い物をして帰宅し、虚しい気持ちで雑誌を開くと、「大人の恋」特集に、例の男が載っていた。
タラレバ女の 名付け親は
雑誌の中で こっちを見下すように 笑ってた
マンガ「東京タラレバ娘」1巻 ACT<3>ハニートースト女
金髪のイケメンは、人気急上昇中モデルのKEY(キー)だった。
倫子が脚本を手掛ける、ネットドラマのキャスト候補に上がっていた。
事務所での顔合わせ、KEYは倫子に初対面のような態度をとる。
更に、倫子の脚本が「つまらない」と罵倒し、「このドラマには出ない、ダサいから」と言うのだった。
KEYと言い争いになった倫子は、今回の企画から外されてしまう。
恋も仕事も 20代の頃と 何かが違う
思ったより早く 崩れていく
まるで この ハニートーストみたいに
倫子たちは婚活お見合いパーティーに参加するも、自分たちが「お呼びでない」ことを思い知らされるのだった。
マンガ「東京タラレバ娘」1巻 ACT<4>貯金女と年下男
恋も仕事も 上手くいかない アラサー女の
使えるモノは 貯金だけ
街にはこんなにたくさんの、いい男が歩いているのに、自分たちの相手がなかなか見つからない。
倫子がそんなことを考えながら歩いていると、撮影中のKEYに出くわす。
倫子の代わりに抜擢された、新しい脚本家と顔合わせとしたと言うKEY。
「ありゃプロデューサーとやってるな、すっげー若い娘だった」
それを聞いた倫子は、勢い余ってプロデューサーと若い脚本家の女を尾行する。
箱根の宿に入っていく二人を激写した倫子。
そのまま一人で箱根に1泊することに。
旅館で泥酔する倫子からのLINEを見た香と小雪は心配する。
すると、その場にいたKEYが「箱根に様子を見に行ってくる」、と言う。
タラとレバーの幻覚と会話する倫子の前にKEYが現れる。
「若いギャルの脚本家がプロデューサーとここに泊まっている、そんなの汚い、私はそういうのイヤ」と言う倫子。
「キャストが脚本に文句付けてきたら、どうすることもできない」と倫子が言うと、
「俺に、枕営業してみろよ」とKEYが言う。
突然のことに戸惑う倫子。
「やってみろよ。俺に 大人の女の魅力で 迫ってみろ」
倫子はKEYと一夜を共にしてしまうのだった。
とにかく面白いです。
思わず声を出して笑ってしまいます。
個人的に、小室ファミリー縛りのカラオケが懐かしかった。
あそこまでCAN YOU CELEBRATEを熱唱したことはありませんが。
TRFの曲Boy Meets Girl、「出会いこそ 人生の 宝探しだね」とバックに歌詞が出ていたのには笑いました。
本編のストーリーにはまりすぎていて。
細かいところまで楽しいです。
東村アキコ先生、どんな方か気になりますよね。
おまけのページに少し載っていました。
2014年に38歳と書いてありましたので、なんと、自分と同じアラフォー世代。
お子さんもいて、結婚は2回目だそうです。
この漫画をアラサー時代に読んでいたら…怖くて途中で挫折していたかも。
それくらいリアルです。